遠く故郷を離れ、
さみしくて、さみしくて。
ひとり、さみしくて。
他人の中で、ひとり、何もできずに。
強くなれずに人ごみに埋もれてしまいそう。
「ありがとう」と言える勇気、素直な心を失い。
孤独、いつでも、どこでも、何でも、何でも。
ファミリーレストランでひとりで食事をする。
コーヒーを飲んで出る。
僕の背中の方で笑う家族たち。
狂いそうに、速い、車、車、車。
まっすぐに走る。曲がり角でエンジンが緩む。
何が正しいことなのか分からずに。
何が自分の力になるかも分からずに。
ただ、まっすぐに歩く。
お金がなくて困っている。
お金がなくて全てを売る。
自分の体もプライドも。
何でも売りに出して、そして何も残らない。
何でもお金に換えて、すべてを売りに出して。
たたかれて、使われて、そして何も残らない。
こんな人生だなんて、誰が想像しただろう。
こんな人生があるなんて・・・
希望に満ちた私には考えもつかなかった。
希望に満ちたあの頃は、もう遠く、遠く。
本当に遠くの話だ。
多分、あの頃の私は、私ではなかった。