我が家では、台所とか花壇とか、一時的に犬達の進入を防ぎたい時に、この蛇腹型の簡易柵を広げて置いている。
高さ60cmほどだし、グラグラガタガタなので、犬達が鼻でチョイと小突けばパタンと倒れる代物だが、あかきいはもちろん、歴代の預かりっ子も、「これが広がってる時は、通ったらあかんで~」と軽く数回お願いしただけで、すんなり理解してくれている。
そして昨日。
私は犬達と一緒にお庭の手入れをしていた。特に邪魔をされたくない作業ではなかったので、簡易柵は玄関先に畳んで立てておいた。
犬達は、作業をする私の周りをグルグル追いかけっこしたり、おもちゃを投げてと持ってきたりしながら、楽しそうに走り回っていた。
その時だ。
玄関の方から簡易柵がバタンと倒れた音がした。
見に行ってみると、奇しくも、倒れた簡易柵によって、私と犬達は分断されてしまった。
とはいえ、倒れた簡易柵の高さは6cm。
犬達は簡易柵を軽々とまたいで、再び走り回るだろうと思っていたのだけど、誰一人として一向にまたぐ気配がない。
それどころか、簡易柵の向こうで3匹とも動きもしない。
最初はケガでもしたのかと思って、おもちゃを投げたり、おやつを見せたりして動きを促してみたけれど、どうやらケガはしてなさそう。むしろその顔は、「その手には乗らへんで」と言っている。
「これは通ったらあかんやつやで」
「『はい、どうぞ』って言われるまで、待っとかなあかんやつやねん」
「良い子にしてたら、きっとどけてくれるねん」
厳しく教えたわけでもないし、追いかけっこの続きをしたいやろうし、おもちゃやおやつも欲しいのに、
私とのお約束を守ってくれてるんやなあ。
こういう姿、なんやかんや言うて毎日目の当たりにして、その度に自分に問いかける。
私はちゃんと、あなたたちとのお約束を守れてるかな。
高さ6cmの柵を、またいだりしてないかな。
あなたたちの笑顔が、私の全てです。
”一生一緒の家族”を待つクララに、
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クララは”一生一緒の家族”を探しています。
【2019年6月追記: 私はドッグライフセイビングと、根本的な動物保護活動の信念と、動物と人間に対する姿勢の相違により、2017年10月に全ての関係を断っています】
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