※記事を書いてたらめちゃくちゃ長文になってしまったので短く端的に知りたい方は、

このすぐ下に「小児の頭蓋健診・治療ハンドブック」という本の紹介をするサイトのリンクがあるので

そこで試し読みが数十枚見れたりするので、それで購入して読むかどうかの判断をしていただければと思います。






つい先週、

PR TIMESという情報サイト内(斜頭の対応と可能性と希望、という記事内にも載せたサイト)で、斜頭などの記事を調べていたら

日本頭蓋健診治療研究会という団体を知った。


日本頭蓋健診治療研究会というとこは
2020年10月に設立されて


医師、助産師、看護師、理学療法士等の人達が集まり頭蓋変形などの研究だったり、
頭蓋健診と治療の進歩普及に貢献するための事業を行うと、公式サイトに書かれていた。



興味がある人はぜひお読みいただければと思います、日本頭蓋健診治療研究会の公式サイト↓





その公式サイト内に、その研究会が出している本の箇所があった。


「小児の頭蓋健診・治療ハンドブック 赤ちゃんの頭のかたちの診かた」

日本頭蓋健診治療研究会  編著
メディカ出版


という本


それがこの箇所↓





この本を早速購入し(アマゾンで3300円)読んでみたら、とても有意義で素晴らしい本だった。


まずは親御さんにおいては、ざっくりですが


頭の歪みに関する基本的な質問というのがあったり


あと絵などで、体位変換やタミータイムのやり方をわかりやすく説明しているのもあったり


ヘルメット矯正治療に関する質問だったり


ヘルメット購入代金が治療用装具療養費の対象になる場合があるみたいで、治療用装具療養費の申請の仕方も書かれたりしてた。



それとよくある小児科等の対応(頭の歪みは気にしないでいい的な)も、
やはり現状、小児科医の人達は頭の歪みに関しての診断や治療の仕方を教えられてない感じで、
あまりそういうのを習ってないことが理由らしい。


個人的な見解として、結局今まで医学的に頭の形が着目されず、それによりあまり研究がされてこず、そして診断や治療法があまり確立されず、結果頭の歪み(重度斜頭等)の影響が医師や世間や当事者にも知られず

という感じで、そういう対応の要因になったのだろうと思う。



Q&Aの数においても結構多く、親御さんが知りたいと思う情報が一通り書かれてるのではないかと、読んでいて思った。


あとは一読すべき論文という箇所もあり、内容も興味深かった。





そして何より個人的には、
重度斜頭当事者として一番知りたかった情報が載っていた


それは重度斜頭による将来の影響の部分です。




そこには
頭蓋矯正は、単に見た目を整えることだけが目的ではなく

頭の形を整えるということは、
病的(頭蓋骨早期癒合症など)な部分だけでなく、向き癖を要因とする頭蓋変形であっても


頭蓋変形(重度斜頭)による、身体への影響(二次的な症状)を予防するという部分もあるらしい。



頭蓋変形(重度斜頭)は、体幹バランス全体に影響を及ぼしやすくなるらしく


頭蓋変形外来にくるご両親の中には、
実際にご両親自身が、重度斜頭による二次的症状として顎関節症や、斜頸、偏頭痛、肩こり等に悩んでこられ

そのご両親の子どもに関しても、
将来的に自分達(親自身)のように、二次的症状に悩まされることを心配して頭蓋変形外来にきた、という訴えを聞くことが多いらしい。



個人的に重度斜頭当事者として、
この本の中にある将来、重度斜頭の身体への影響に関する内容は、
自分にも当てはまる部分が大いにあり、深く同意し共感するものでした。



この本の59、60ページに、
頭蓋変形(重度斜頭)による二次的諸症状が、文章だったり絵でわかりやすく描かれています。


それと84、85ページにも、将来的に重度斜頭の身体への影響が、詳しく書かれているので気になる方は、ぜひ手にとって読んでいただければと思います。









とても嬉しかった


中学からの首の違和感を含めれば、大方20年以上の疑問が晴れた

自分が長年求めていた答えが


しかもこの本を作ったのは医師の方々だから、その医師の言質がとれて、しかも重度斜頭の身体への影響に着目してくれている

これほど心強いものはない


そして何よりもう一つ嬉しかったのが

上の文章内にある自分と同じような症状をもった、ご両親がいたことがとても嬉しかった


やっぱり俺の思い過ごしじゃなかったと、より思えたし

何より一人じゃなかった


自分と同じような人がいたというのが
本当に嬉しかった。


俺はもう一人じゃない、孤独じゃないと思えた。



自分なりに色々重度斜頭を調べてきたけど
その上で重度斜頭が身体に影響があるという部分で、パーセンテージ的には90%あるという気持ちだったけど

これにて自分の中で99%になった。

あとの1%を埋めるとしたら、このような研究会などの医師の方々に

「重度斜頭が大人になる過程で、身体への影響の可能性」という部分で


現在の医学的な知見から研究をして、最新の論文などにしていただき
論文の中で「影響がある」というのを明確化していただけたら

自分の中では100%になるなと思う、重度斜頭当事者として




そしてそういうのが出れば、より全国的に急速に赤ちゃんのうちに重度斜頭の予防の流れにつながると思うし

地方に住んでる親御さんで、遠い場所に赤ちゃんの頭の形外来があるけど

でもそのうち近場に、赤ちゃんの頭の形外来の病院が出来るかもしれなし


重度よりの中程度から〜重度までの斜頭に関しての、ヘルメット治療の保険適用がされるようになる日が来るかもしれない。





こういった研究会が4年前に出来ていて、2年前に本が出てるとは知らなかった。


この本は現状、
赤ちゃんの頭が歪んでたら、どうしたらいいのか?の基本的な手引き書になると思います。


内容としては専門的な部分もありますが、一般の人でも読みやすいと思います。


赤ちゃんの頭の形関連の本は、今はほとんど無いと思いますが

赤ちゃんの頭の形に関してのハウツー本としては現状、最前線の本でかつ、唯一の本だと思います。



これから親になる人、現在赤ちゃんの頭の形が気になる人


または、赤ちゃんの頭の形外来にアドバイスや意見だけでも、聞きに行きたいけど遠いという親御さんにオススメの本だと思います。


それだけでなく、
現在赤ちゃんに仕事か何かで、たずさわることがある人(産婦人科医、小児科医、助産師、看護師、保育士等の方々)にも読んでほしい本だと思います。


それと自分のような斜頭(特に重度)の方にも、何かしら気づきをもたらすかもしれない本だと思います。



日本は赤ちゃんの頭の形に関しての認識は、まだ入口に入ったばかりな感じだと思う
ただこの本はその入口を少し先に進んだ、深い本だと思います。


2年前の本ですが、今でも全然最先端だと思える知見知識がつまった本で、とても良くまとまっている本だと個人的には思いました。


この先の研究でさらに新しい発見だったり、新しいやり方だったり出てくると思いますが
現在において先端の、赤ちゃんの頭の形に関しての本だなと思います。


色々な分野の医師の方々が書いた本なので、信頼に足る本だと思うし、
重度斜頭当事者としても共感できる所が多々ありました。





あと自分は拡散力や発信力がないので、
よろしければこの本を、SNSなどで発信されてる方だったり

あるいは身近に、赤ちゃんの頭の形を気にされてる親御さんなどに、この本を紹介してあげてほしいなと思います。


もしかしたら親御さん達の間での、口コミの方が周知されやすくなるかもしれません。




こう思う人はいないと思いますが、これは案件でも何でもないです(そもそもそんなのとは無縁)


自分は、ただただ重度斜頭の影響を知ってもらいたいのと、
重度斜頭にならないよう赤ちゃんの頭の形を、なるべく丸くしてあげてほしいというのを願ってる者です。





それとプレッシャーや不安を与えるだろうからこの言葉は避けてきたけど、

やはり頭の形は一生ものなので


多少の歪みはいいですが、重度斜頭は気をつけてあげてほしい。


重度斜頭を予防できるのは赤ちゃんの一時なので、大変だとは思いますが
できるだけ予防をしてあげてほしいと思います。




予防しろといっても、色々環境が整ってないのを重々承知した上で、すみませんが言わせてもらってます。

例えば、住む場所によっては頭の形外来がかなり遠くにあって行けなかったり
まだ医学的に重度斜頭の予防の重要さが周知されてない感じで、全国的に道半ばだと思うので
身近な小児科の病院に行っても、予防方法を知らなかったり教えてもらえなかったりということが、現状あるかもしれません。

それとヘルメット治療をするにしても労力とお金がかかる。

体位変換等だけで、丸くするにしても労力はかかるでしょう。



自分は赤ちゃんを育てたことはないし頭の形を気をつける苦労を知らずに、勝手なことを言ってすみません。

しかし軽度斜頭はいいですが、重度斜頭を予防できるのは身近な親の何かしらの行動でしか、予防に繋がらないと思うので、
ヘルメット治療が無理でも、体位変換などでなるべく丸くしてあげてほしいと思います。


プレッシャーや不安を与えてしまったら申し訳ありません。


しかし僕の頭のような、二の舞いにしてはいけないというのが、僕の願いです。




将来において
重度斜頭を予防するということは、重心のズレが無くなり、体幹のバランスが良くなり

結果、年齢を重ねても骨格的なバランスが良いことによって、健康寿命を良くするというか、QOLの維持にも役立つだろうと、重度斜頭当事者として思う。




仮に重度になったとしても、重度で身体に影響が必ずしも出るかわかりません。


これは僕の勝手な予想ですが、重度斜頭でも度合いによっては違ってくるのではないかと思います。

例えば同じ重度でも、重度か最重度かでは身体への影響は変わってくるかもしれないですし、

その人の体格や骨格の大きさや筋肉量だったりなんだったりで、影響があまり無い場合もあるかもしれません。



例え身体に影響があったとしても、
僕の時は、重度斜頭の身体への影響がまわりにまったく周知されてなかったので、そういう部分で二重に苦しかったということが大いにありました


でも今の子達が大きくなってる頃には多分、重度斜頭の身体への影響が世間に周知されていると思うので、僕のように二重に苦しむことは無いと思います。


でも出来たら、重度斜頭の予防をお願いしたいです。



ですからぜひ、興味がある方は3300円で少々高いですが、手にとって読んでいただきたい本です。






この本を見つけて、ちょっと色々な思いが溢れ出て色々長文になってしまった。




長文になりましたが、ここまでお読みいだたきありがとございました。