ホモ?まともな奴よりマシさ
――ジョニー、恋人は?
ジョニー「オレは永遠に続くものなんてないと思ってる。ファックしたい時にやりぁいいのよ。」
と言ってたジョニーことジョン・ライドン、実はとんでもなく愛深き人でアルツハイマー病に罹患した奥さんを亡くなるまでフルタイムで介護してたそう。
興味のある人は彼のドキュメンタリーも。
――SEXはどのくらいのペース?
ジョニー「答えなくちゃいけねぇのかよ?オレはバンドのメンバーなんだぜ。それにする質問かよ」
シッド「オレが教えてやるよ。ジョニーは年がら年じゅう寝てるぜ」
――ファッションについて
スティーブ「いわゆるファッションっていうのは大嫌いよオレたちは……。」
ジョニー「着るものなんてマジメに考えるのはつまんない。最高のファッションは高級店でしか買えないって思うのはヒドイ話さ。そいつは間違ってる!」
ポール「ファッションの変化とか状況には興味あるけど何から何までそれに合わせようとは思わない。」
スティーブ「いつもこんな恰好してるよ。50年代の服なんだ全部。」
ジョニー「ジーン・ビンセントみたいによくねぇな。こいつブクブクだしよ。」
スティーブ「(両腕にはめたスチールのバンドをつかみながら)これはビリヤードの時に袖をたくる輪っかよ。ん、バイク・スタイルだなオレは。もっとも乗るより押す時のスタイルだけどよ。」
――ジョニーもスティーブも右耳にピアスをつけてるけど……
全員「左につけたらホモだよ!」
――おっと、そのホモだけど、どう思う?
スティーブ「別にいいんじゃない」
ジョニー「オレを放っといてくれるヤツなら相手はなんでもかまわねえな。」
ポール「いいんじゃない。正常な奴等よりまだマシってものよ。」
シッド「ホモ?どうってことないよ。オレはちゃんとした女のコがいるから関係ないけどな。」
ジョニー「ニューヨークは最近ものすごくホモが多いってよ。」
スティーブ「日本はどうかな?」
シッド「何を話してるんだよ。オレたち。くだらねぇ……。」
――ジョニー、どんな男がいい?
ジョニー「正直なヤツ!ウソつくことも、ごまかすこともしないヤツだ。」
スティーブ「そう、ジェームス・ボンドだ!」
――PUNKって?
ポール「知らない」
ジョニー「オレたちがただ一つのパンク・バンドだ。イギリスを救うのはオレたちなんだ。」
(ヒットラーのゼスチャーをして演説調で気取ってみせた。)
スティーブ「パンクをやっているバンドは百ぐらいあるけど、他の奴等はどうにもニセ物だ。オレたちがパンクだよ。」
――日本公演の予定は?
スティーブ「わかんない……」
ポール「でも誰かが来年の3月頃っていってたなぁ。」
(その後本誌でキャッチした情報によると、コロンビア・レコードなどが中心になりかなり強力に来春の日本公演にむけて交渉中のようだ。)
この記事が掲載された翌年1978年のアメリカツアーの最中1月14日にジョニー・ロットン脱退、18日解散を発表。
――コンサートのない日はどうやって過ごしている?
ポール「いまの所、コンサートは一ヵ月に一度あるかないかだろう本当につらいよ。まぁ、メンバーに会って新曲の相談したり、酒飲んだりで、あとは寝てるよ。」
スティーブ「また、バンド名を隠してコンサートか……。」
ジョニー「つまんねぇインタビューするマスコミから遠ざかっていられるのが、せめてもの拾いものよ。まったく、半年ぶりのインタビューだぜ、今日は……。」
ビールのあき缶がフロアに数多くころがりはじめ、メンバー各自はソワソワ。ここが限界とみてインタビュー終了。スタジオ前にある小さな空港へ行って写真撮影で気分一新。
外へ出た途端に、ガラリと上機嫌。どうやらパンクに話しは似合わないのか。チャップリンの真似をしておどけてみせるジョニー。ドでかい図体で逆立ちを披露するスティーブ。カメラを持ちだしていじりまわすポール。テレているのか、飛んじゃっているのか盛んにオーバーなウインクをして話しかけてくるシッドと、ステージでみせるハードで徹底的に威嚇して止まない連中からは、想像もできない明るく無垢な若者の一面をみせた。
11月10日、初のLP『NEVER MIND THE BOLLOKS』の発売も決定したいま、バッチリと衰弱しきっているライオンはモチのロン、世界の若者を発奮させてほしいものだ。
interviewer :M.Iwasaki(岩崎 三貴也)
photo:Hey Tsuji(辻 幣)





