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No one asks me to dance

インターネットに無さげなとこを不定期に。

 

続きです。

こまかいぶぶんのとくちょう
 ブルージーンとだいたい同じで、アウトポケットにステッチが利いている。このステッチが大切で、ジーパンのジーパンたる曲線である。女性のおしゃれでもボーイッシュ・ルックなるものがあり、ステッチをやたらといれたものが、これはすべてジーパンの中に男性のイメージを求めたことに他ならない。ジーパンとはそれ程重要な男性的たるイメージである。このステッチを活かすも殺すも君の腕ひとつである。
 ブルージーンで目だっていた鋲(リベット)はホワイト・リヴァィスではめだたなくなり、前合せもボタン・フライ(ボタン止め)のものがなくなり、すべてジッパーフライとなっている。このように重々しくなるものは取り除き、いらないものははずし、よけいな生地は除いて、機能的この上ないスラックスが誕生したのだ。
 このジーパン、外国の商社の製品であるから、日本に入ってくる迄に色々と金がかかって高くなってしまう。だがリヴァイス社で作った生地を輸入してまったく同じ条件で、デザインを再現すれば、製品に課せられる輸入税が二割五分であり、織物に課せられる分が一割であるから、輸入税だけでも一割五分安くなることになる。それに加工賃も国内で加工した方が安上がりである。こうしたコスト・ダウンを試みれば、日本製の生地で作った薄べらなジーパンと同じ値段で良いものが買えることになり、日本人に合ったものも出来るわけである。国産品愛用運動なんていわないで、日本でそれに匹敵するものが生まれる迄は、いい物はいいと認めて使用するべきである。

この年(1963年)、大石貿易がキャントン・ミルズのデニムの輸入を開始、キャントン・ジーンズの販売が開始されてます。

 

こなしかた
 さぁて、ここ迄わかっていただければ、あとはうまく着こなして、明るい太陽のもとに踊り出ていただこう。
木綿はちぢむからと、敬遠してはいけない。ちぢむから、かっこいいのである。幾度か洗って、ステッチがチリチリとちぢれてくると、ホワイト・ジーンの味はゴキゲンとなる。カチッと洗いたてのホワイト・リヴァイスをバリバリとはく。「大いなる西部」でチャールトン・ヘストンが暁方の決闘のまえにバリバリっとカッコよくはいた音が、印象に残っている人も多いことであろう。あの感じだよ、君!この快感こそは、やはりヤングマンの楽しみのひとつであろう。

 サイズの合わないジーパンをへその上の方までひっぱりあげて、ベルトでぐいぐいしめつけている光景?は、いただけない。重々しいベルトなどくっつけないほうが軽快でよい。ぴったり合ったやつをお尻にひっかけていなせにはいていただきたい。これは、あらゆるスラックスにいえることであるが、このあたりがバッチリとフィットしていれば、下の方までカッコよくいくものだ。

 洗いたてのホワイト・リヴァイスをバリバリとお尻にひっかけたなら、次はこれまた生成(キナリ)のソックスをはいていただきます。この際、くるぶしがかくれて靴の上までもたついているスラックスや、折りまげないと合わないものはやめにしていただきます。そして少々埃でキナリ色に近くなったテニス・シューズ、半バスケット・シューズをはきます。この運動靴、絶対に真白なやつをはかないようにお願いしたい。買ってきたら、すぐ砂をぶっかけて汚すぐらいの勇気がなくてはならない。

続きます。