コロナ最初の緊急事態宣言が解除となった後、2回目の調停の日が決まったと代理人から連絡が入った。
夫側欠席だった初回の調停から4ヶ月が経っていた。
家裁 申立人待合室で、始まるまでの時間に代理人が話したこと…
「今回、2度目の調停といっても、相手方にとっては初回なので、この回でどうにかなることはありません。こちら側としては初回に申立ての内容を告げているので、特に話を進めないようにして相手がどう出てくるのかを見ましょう。証拠も今は出すつもりはありません。」
私としては、これだけの証拠を持っているのだから、バーンと出して、今のこの状態からとにかく早く抜け出したかった。
でもそれは弁護士からすると、あさはかな考え、ということらしい。
こういう駆け引きのような裁判の戦術は、いくら当事者であっても素人には分からない。そこは専門家に任せるしかない。
ただ、多くの案件をこなしてきた弁護士にとって、私の案件もこれまでと同じひとつの案件、となってしまう可能性も否定できない。
自分が思い描く調停の進め方がどこまで実現できるのかは全く分からないが、「代理人」と呼ぶ弁護士に一切を任せる訳にもいかない、と思った。
「これだけは死守したい」もの、そして言っても無駄だと分かっていても「これだけは言いたい」もの、この二つは例え代理人のサジェストがあっても言いなりにはならない。そんな場面が、この4ヶ月の間にもいくつかあったのだから。
これまで生活をしてきて、弁護士という肩書に縁のない暮らしをしてきた者にとって、腕の良い弁護士というのはどんな弁護士か、また、自分に合うのはどんな弁護士なのか等、簡単に分かるはずが無いと思っていたので、その時の私の気持ちをより汲んでくれる弁護士に引き受けてもらった。
あとは私がどう心を割って話し、先に向けての気持ちを理解してもらえるのかにかかっているのだとつくづく思った。
今回の調停は夫側から始まり、その言い分を持ってこちらに調停委員がやってきた。
しかしその様子がちょっと変。始まったばかりというのに、お二人ともすごく疲れた様子。
そして開口一番に
「〇さん(夫)は、独自の理論をお持ちのようで、なかなか決まりがあるということをお話しても分かってもらえず譲らないのですよ」と困り果てていた。
以下は調停委員の方が聞き取った夫の言い分
①「円満調停を望んでいたが、父親への対応を見ていて、そういう人間とはもうやっていけないので離婚でいい」と言ってたのが、いつの間にか「向こうが離婚と言ってるから、こっちがそれを飲んでやる側なので慰謝料も財産分与も払う必要がない」と話がすり替わっていった。
本音が出てきたっていうことに尽きるわ
②慰謝料 → 自分は悪いことはしてないので払わない。僕が行ってたデリヘルの回数なんて少ない方だし、だいたいデリヘルは何時間いくらっていう話だから不倫とかじゃないので慰謝料なんて払う必要がない。
回数少ない?じゃぁどれだけ行けば多い事になるの?そもそもデリヘルの定義とか誰も聞いてないし…
③財産分与 → 抑えたい
なんのこっちゃ…
④年金分割 → 5割は嫌だ。2割だ!
2割って粘ったところで最終的に5割は頂けることになるんですけど…
⑤婚姻費用 → 勝手に家出したのだから婚姻費用を負担する必要がない。
調停委員が、これは義務であることを何度も説明して、暫定2万~4万払ってあげてほしいと言うと
「じゃ2万」 (笑)
すると後々を考えた自分の代理人に説得されて、渋々3万(暫定)、となりました。
調停委員さん、相手方代理人さん、ホントにありがとうございました…
⑥私物引取りの日時決め → 次回調停で上京した時に認める。但し、持出す荷物は一覧表にして前もって知らせてくること。家の中の物は既に処分した物もあるので、その事は了承の上でいてほしい。
以上のことに不満があるならまた白紙に戻す。
そうですか、置いてある荷物に関してこれからあの人なりの算段をするんでしょう。持出せる物だけで、もういいや…
「そして財産の開示を頑なに拒み続けていたので、代理人の方が間に入って自分が後で説明します、となりました。財産分与についての話は次回以降になりました。」
との調停委員からのオマケつき。
もう今までのあの人ではないと、この日改めて確認。
尚一層の気持ち悪さと怖さが増す思いだった。
それでも、とりあえず一歩は進んだ。
コロナで先送りになった案件が多く、次回調停もまた2ヶ月先。
それまでに引越しの業者選びという難題が私の当面の課題となった。