(調停委員) では始めたいと思います。
前回の相手方から提示された案、ご検討頂いた結果は文書で頂きましたが、この数字では合意できないという解釈ですね?
(代理人) ええ、分与だけでは終わりに出来ないということです。
(調停委員) 慰謝料、解決金となると相手方も「むしろ自分がモラハラを受けて慰謝料を要求したい」とご発言してるので、慰謝料支払いは拒否すると。これはどうしましょうかね?
(代理人) 現時点での申立人の意向としては、去年、夫の動向調査を始めたところ、その結果に対して当時吐くほどの精神的痛みを感じていた状況なんですね。ですから慰謝料的な部分ゼロの解決は難しいと思います。
(調停委員) 分かりました。あと年金分割は5割ということですね。
ここで調停委員は、こちら側の主張を持って相手方へ行く準備にかかった。
このまま夫側に伝えてもらっても、また前回同様、時間を使って言いたい放題になるんだろうなぁ…
私は自分の納得できなさに追い詰められた感覚でいた。
これまで私の主張を夫はことごとく逆手にとって、自分こそ被害者だと言わんばかり。
そうじゃないよ…
ここに来るまで、夫婦として何とか外れた軌道を戻そうとしてきたのは私なんだよ。
その気持ちを汲むこともなく裏切り続け、自分の形勢不利が分かった途端に攻撃をしてくる夫に、
「間違っているのはあなたよ!」
そう言ってやりたかったんだ。
こうなっていることを自覚して、家族に少しでも申し訳ない気持ちでいてくれるならともかく、その言葉の一つもなくここまで来ている。
そして、こういう調停の場で数字だけに気を取られて、勝ち負けだけの離婚になるのが納得できないんだ、とその時私は気づいたのだった。
もうこの先があるのかないのか分からないし、いくら私の手元に残るのかもどうせ分からないのだから、やるだけやる!言うだけは言う!もうそれしかない。そう思った。
(自分) 私も言ってもいいですか?
つづきます