欧州市場サマリー(19日)
[19日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。保険株
や小売株が上昇し、相場全体をけん引した。
FTSE350種損害保険株指数と小売株指数はそれ
ぞれ1.21%、1.04%値上がりした。
ただ、インフレとサプライチェーン圧力の高まりを受けてイングランド銀行(英中央
銀行)が年内にも利上げに踏み切るとの見方からポンドが上昇したため、輸出関連株が売
られ、FTSE100種の上値を抑えた。
英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などの親会社IAGは5
.8%下落。ベレンバーグが投資判断や株価目標を引き下げたことが嫌気された。
一方、中型株で構成するFTSE250種指数は0.37%上昇し、一般消
費財株が買われたのが相場を支えた。
中型株で好調だったのは価格比較サイトのマネースーパーマーケット・ドットコム<M
ONY.L>で8.9%上昇。キャッシュバックビジネスのクイドコを当初検討していた870
0万ポンドで買収することで合意し、買い材料となった。
英住宅建設のべルウェイは1.6%上昇。通期利益の大幅増加や、2022
年7月までの年間新築住宅建設戸数の見通しを引き上げたことが好感された。
オンラインカジノの888ホールディングスは2.1%下落。最近の取引報
告で、一時的な閉鎖が2022年度のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に悪
影響を及ぼすとの見通しを発表したことが嫌気された。
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> 反発して取引を終えた。ディフェンシブ銘柄の上昇などが相場を
けん引し、フランス乳製品大手ダノンやスウェーデン通信機器大手エリクソンの下落を相
殺した。米医薬品・日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)や
保険のトラベラーズといった米企業の好業績も投資家心理を支えた。
STOXX欧州600種電力株指数、建設・資材株指数がそれぞれ1
.28%、0.85%上昇。ドイツのミュンヘン再保険は2.6%上昇し、第
3・四半期の利益が倍増したのが好感された。
一方、ダノンは3.0%下がり、来年の物価上昇圧力を警告したのが嫌気
された。スイス食品大手ネスレ、英日用品のユニリーバはそれぞれ1.
8%、1.3%下落。
通信株指数も0.77%下落。スウェーデン通信機器大手エリクソン<ERICb.
ST>が3.7%下がり、最大市場の一つの中国での売り上げが大幅に減少し、中国での事
業を縮小する計画を発表した。サプライチェーン(供給網)の問題も指摘した。
リフィニティブIBESのデータによると、欧州企業の第3・四半期利益は2020
年の同期と比べて47.6%増える見通し。アナリストによる業績修正は最近沈静化して
いるが、依然としてポジティブな傾向にある。
STOXX欧州600種指数は9月の3.41%の下落を経て、10月に入
ってからは3.03%上昇している。投資家が安定した決算発表シーズンを迎えるのを期
待し、よりリスクの高い資産に投資したのが押し上げた。
スイスの製薬大手ロシュ・ホールディングは1.7%下落。米バイオ医薬品
のアテア・ファーマシューティカルズが、ロシュと共同開発している新型コロナ
ウイルスの経口薬について、軽度から中程度の症状を示す低リスク患者を対象とした小規
模な治験で有効性を確認できなかったと発表したのが嫌気された。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> 債券利回りが全体的に上昇した。ドイツ債のイールドカーブ(利
回り曲線)はスティープ化した。
イングランド銀行(英中央銀行)が11─12月に連続で利上げするとの見方が強ま
り、前日はドイツの短・中期債利回りが急上昇する一方、長期債利回りは低下。ただ、1
9日は前日の反動からドイツの30年債利回りが1340GMT(日本時間
午後10時40分)時点で約5ベーシスポイント(bp)上昇の0.29%となり、前日
の低下分以上に上昇した。
ドイツ10年債利回りは3bp超上昇しマイナス0.11%。30年債
との利回り差は前日に約38bpと1月以来の低水準まで縮小した後、4
1bpまで拡大した。2年債と10年債の利回り差も拡大した。
独伊10年債利回り差は105bp。前日に付けた約2週間ぶりの高
水準である107bpから縮小した。
ラボバンクのシニア金利ストラテジスト、リン・グラハム・テイラー氏は、前日の急
速な動きが一服したとの見方を示した。
この日は欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁
が、ユーロ圏のインフレ率は来年末までに目標の2%を下回る見通しで、ECBが来年末
までに利上げする理由はないと述べた。
一方、ECB理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁は、ユーロ圏のインフ
レ高進はおおむね一過性のものとしながらも、長期化すれば家計と企業のインフレ期待が
上昇する可能性があるとの見方を表明。ECB理事会メンバーであるバスレ・スロベニア
中銀総裁は、ユーロ圏のインフレ率は予想をオーバーシュートするリスクがあるため、E
CBは物価上昇を注意深く監視する必要があり、来年3月にパンデミック緊急購入プログ
ラム(PEPP)を終了させるべきと述べた。
発行市場では、フィンランドが10年債リオープン(銘柄統合)入札を実施し9億4
100万ユーロを調達した。
ユーロ圏金融・債券市場:
<為替> 欧州終盤 アジア市場 コード
終盤
ユーロ/ドル 1.1630 1.1652
ドル/円 114.27 114.02 ユーロ/円 132.91 132.87 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 468.58 +1.54 +0.33 467.04
FTSEユーロファース 1815.20 +6.33 +0.35 1808.87
ト300種
ユーロSTOXX50種 4166.83 +15.43 +0.37 4151.40
FTSE100種 7217.53 +13.70 +0.19 7203.83
クセトラDAX 15515.83 +41.36 +0.27 15474.47
CAC40種 6669.85 -3.25 -0.05 6673.10
<金現物> 午後 コード
値決め 1779.55 <GOLD/EU1
> <金利・債券>
米東部時間14時5分
*先物 清算値 前日比 前営業日 コード
終盤
3カ月物ユーロ 100.55 0.00 100.55
独連邦債2年物 112.08 -0.01 112.09
独連邦債5年物 134.21 -0.16 134.37
独連邦債10年物 168.54 -0.57 169.11
独連邦債30年物 203.76 -1.94 205.70
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード
終盤
独連邦債2年物 -0.623 +0.009 -0.632
独連邦債5年物 -0.440 +0.026 -0.468
独連邦債10年物 -0.106 +0.043 -0.150
独連邦債30年物 0.293 +0.052 0.217