欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。
◎米国市況:S&P500が続落、ハイテクに売り-原油は3日続伸
17日の米株式相場は下落。一方、米国債相場は上昇した。
景気回復の足取りが鈍い中、現在の景気刺激策が十分かどうかに注目が集まっている。
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S&P500種株価指数は続落。ただ、50日移動平均線が支持線となった。ハイテク株の下げが目立ち、アップルやフェイスブック、マイクロソフトがナスダック総合指数を圧迫した。
S&P500種は前日比0.8%安の3357.01で終了。ダウ工業株30種平均は130.40ドル(0.5%)安の27901.98ドルで終えた。
ナスダック総合指数は1.3%安。
Eトレード・ファイナンシャルの投資戦略担当マネジングディレクター、マイク・ローウェンガート氏は「事実上のゼロ金利政策の長期化見通しとインフレ容認姿勢が実際に経済に対してどのように影響するか、現時点では不明だ」と指摘。
「米金融当局のトーンが幾分か弱くなると、投資家を圧迫する可能性がある」と述べた。
前日の米金融当局の政策決定を受けた利回り上昇で米長期債には買いが入った。
ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.69%
先週の米新規失業保険申請件数は再び減少し、失業保険継続受給者数(9月5日終了週)は約100万人減となった。
外国為替市場では円が上昇。7月以来の高値水準となった。現在の景気刺激策で世界経済を回復させるのに
十分かどうかを巡り懸念が強まる中、リスク資産を敬遠する動きが背景にある。
一方、ドルは主要10通貨の大半に対して下げた。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。
ドルは対円で0.2%安の1ドル=104円74銭。対ユーロでは0.3%安の1ユーロ=1.1848ドル。
ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。2週間ぶりの高値となった。
石油輸出国機構(OPEC)加盟国に非加盟産油国を合わせた「OPECプラス」は、共同閣僚監視委員会(JMMC)を開催。
バーチャル形式の同会合で、サウジアラビアは生産枠の順守をあらためて呼び掛け、減産違反国を糾弾した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は、
前日比81セント(2%)高い1バレル=40.97ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は、1.08ドル上昇の43.30ドル。
ニューヨーク金先物相場は反落。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、
新たな緩和措置について具体的な説明がなかったことが影響した。一部の投資家は、
追加措置を巡る状況が明確になれば、金は現在の狭いレンジを抜けられるかもしれないと期待していた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比20.60ドル(1.1%)安い1オンス=1949.90ドルで終了。
スポット相場もこの日は下落し、ニューヨーク時間午後4時過ぎ現在、0.6%安い1947.60ドル近辺。2週間ぶりの大幅安となった。
原題:Stocks Slump Most in Week; Treasury Bonds Gain: Markets Wrap(抜粋)
Yen Touches Strongest Since July; Dollar Declines: Inside G-10
Oil Jumps With Saudi Arabia Lambasting OPEC+ Laggards
PRECIOUS: Gold Slips on Investor Concerns Over Fed Outlook
◎欧州市況:反落、FOMC後に慎重な見方広がる-英国債が上昇
17日の欧州株は反落。前日までここ1カ月で最長の連騰を続けていた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が米国の景気回復見通しについて不透明感を強調したことから、投資家の間に慎重な見方が広がった。
ストックス欧州600指数は0.5%安。業種別19指数は2指数を除き全て下落。銀行や鉱業が特に売られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)は前日、少なくとも2023年いっぱいはゼロ付近の金利を維持することを示唆した。新たな政策発表はなかった。
シティ・インデックスのマーケットアナリスト、フィオナ・シンコッタ氏のリポートによれば、「米金融当局が追加刺激策の投入をためらっていることに対するいら立ち」が市場で見られる中、株式市場はリスクオフに動き、ドルは上昇した。
欧州債市場では、イングランド銀行(英中央銀行)の政策判断を受け、英国債の利回り曲線が著しくブルフラット化した。
イングランド銀は17日、政策金利を据え置き、債券購入プログラムの規模を維持することを決めた。
同時に、マイナス金利の導入方法について年内に英健全性規制機構(PRA)と「体系的調整」を開始する方針も明らかにした。
短期金融市場では来年2月にイングランド銀が10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げすると織り込んでいる。
この日の10年債利回りは3bp下げて0.18%だった。
ドイツ債は上げ幅を削る展開。イタリア債は小幅高で取引を終えた。
ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.49%。フランス10年債利回りは1bp低下してマイナス0.23%。
イタリア10年債利回りは1bp下げて0.96%。