安倍首相辞意こうみる:
株式市場は海外勢のポジション動向を注視
[東京 28日 ロイター] -
<大和証券 チーフテクニカルアナリスト 木野内栄治氏>
株式市場にとって当面の注目点は、安倍晋三首相から後継首相にバトンタッチされることで
海外機関投資家がどう動くかだろう。
日本の政治は、政権トップを選ぶプロセスが不透明で、1年おきに首相が交代するような安定しない政治が、
かつては敬遠されていた。安倍首相の就任後の「1強政治」において、
そうした意味での政治リスクはしばらく意識されていなかったが、
今回の退陣表明によって政治リスクが台頭し、ポジションを外す投資家が出てくるかもしれない。
まずは、8月末、9月末に行われる海外投資家のアセットアロケーションがどうなるかを見極めたいところだ。
後継首相に関しては、緩和政策が維持されるかがポイントになる。
ここで緊縮財政に舵を切る可能性は低いとみられるものの、緩和策が後退するとの見方が広がれば、
株価が大きく崩れることもあり得るだろう。今後の金融政策で緩和策が維持された場合は、
日経平均の加重平均BPS(純資産倍率)で2万1000円を基にしたPBR1倍の水準は最低限キープ、
あるいは2万2000円を下回った水準で推移する52週移動平均線がサポートラインとなり、
6月以降のもみあいは継続すると想定される。