[10日 ロイター] - 東南アジア株式市場は急落した前日から反発して終了した。
世界各国の景気刺激策が、
新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を緩和することに期待が高まった。
中国で新規感染者が減少し、習近平国家主席が感染発生地を訪問したことで、
東南アジアの市場心理は一段と改善した。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は1.80%高。
上昇率は2016年6月以来の大きさだった。
シンガポール取引所(SGXL.SI)は6.4%高。
前日発表した2月のデリバティブ出来高が過去最高を記録したことが材料視された。
他の市場でも売り圧力が和らいだものの、投資家は慎重姿勢を維持した。
中国株式市場は反発。
新型コロナウイルスの感染拡大ペースに鈍化傾向がみられるほか、
習近平国家主席が新型ウイルスの発生源である湖北省武漢市を訪問したことで、市場心理が好転した。
この日発表された経済指標も、景気下支えのため政策対応がなされるとの期待感につながった。
中国国家衛生健康委員会の10日の発表によると、9日時点の中国本土での
新型コロナウイルスの新たな感染者は19人で、前日の40人から減少した。
ゴールドマン・サックスのアナリストは、新たな感染者数が減少傾向にあることと、
経済活動が再開されたことが「中国A株に対する比較的楽観的な見方を支援する」と指摘。
同社は、政策対応の効果などが新型ウイルスに関連した成長阻害要因を上回るとの前提で、
A株の緩やかな上昇を見込んでいるという。
中国国家統計局が発表した2月の生産者物価指数(PPI)は前年比0.4%低下、
消費者物価指数(CPI)は、前年比5.2%上昇だった。消費者物価は高水準にあるものの、
PPIがデフレ圏に沈んだことで、景気対策期待が浮上した。
香港株式市場も反発。新型ウイルスが経済や金融市場に及ぼす影響に各国中銀・政府が協調して
対応するとの期待に支えられた。