来週のニューヨーク原油(WTI)先物相場は、中東の地政学リスクが意識され、上振れしやすい地合いになりそうだ。
10月きりの予想レンジは1バレル=56~62ドル。
今週は、サウジアラビアの石油関連施設への攻撃を受け、供給不安が高まったことで急騰したが、
同国が早期回復の見通しを示したため、足元では上値が抑えられている。
もっとも、攻撃前に比べるとレンジは切り上がっており、水準は高めになりやすい。
米国はサウジ攻撃にイランが関与しているとみて、同国への新たな制裁を近く発表するとしている。
国連総会が開会中でもあり、来週は中東情勢の不透明感が高まり、相場の上昇要因になることもあり得る。
一方、WTIが60ドル近辺の水準になると、米国の原油生産は増加基調を強める可能性がある。
このため、原油価格が一方的に上昇する展開にはなりにくい。
また、米国ではガソリン需要期が終わり、原油在庫が増えやすいシーズンに入っている。
来週も増加すれば、売り材料になることも考えられる。(了) [時事通信社]