〔週間見通し〕東京ゴムRSS、供給懸念で堅調か
松永英嗣・サンワード貿易アナリスト=来週の東京ゴムRSSは堅調に推移しそうだ。
インドネシアなど生産国の減産見通しから供給に対する不安が広がりつつあり、
2020年1月先ぎりは下げても180円がいっぱいだろう。
上値は195円と予想する。
先ぎりは26日の発会直後、最近の売り人気から下値を追った。
しかし、期近が引き続き強張っており、当・先の逆ざや幅が拡大したことで買い直された格好だ。
逆ざや幅は16日に56円に達した後、縮小傾向を見せている。
来週もこの傾向は続くだろう。
一方、インドネシア農業省高官による「真菌病(カビ)の拡大で、
今年の天然ゴム生産量は昨年を15%下回る」
との発言が注目されている。
同国の昨年の生産量は374万トンで、56万トン減少する見込み。
これは世界の天然ゴム生産の5%に相当し、
タイやインドネシアといった生産国の輸出削減策の数量(24万トン)も上回る。
これを受け、25日の上海ゴム市場は急伸。
同市場は17%急落した後、横ばいで推移していたが、急伸したことで底入れ感が広がりそうだ。
また、タイ気象庁が「北部や東北部は10年間で最悪の干ばつ」と予想。
同国に隣接する中国・雲南省やベトナムも干ばつの被害が拡大しそうだ。
インドは干ばつの後、モンスーンによる洪水で生産減が見込まれ、世界的な供給不安が台頭する可能性がある。
生産国による輸出削減策は、タイが9月28日、インドネシアとマレーシアが7月末で終了する。
3カ国は8月上旬、バンコクで輸出制限などに関する会合を開く予定だが、
かなりの確率で(輸出削減策は)延長されることになるとみている。
(了) [時事通信社]