--総務省は今夏にも、端末販売代金と通信料金を切り離すよう義務付ける方針だ
「第5世代(5G)移動通信方式も始まる。いろいろ検討はしている。
ただ、単純に減益にしてしまうような割引はしない。
企業は持続的に利益を上げないと、お客さまへの還元はできない」
--分離プランが普及すれば、通信事業者は端末販売に注力しなくていいのでは
「それは無責任だ。
使ってもらうために端末を安く提供し、多くの顧客に利用してもらうビジネスをつくり上げた。
市場をつくることを放棄してはいけない」
--料金が割高という印象を払拭できていないと思うが、その理由をどう考えるか
「そういう印象はないのではないか。(2年前に導入した)分離プランの契約数は1000万を超える。
満足度も高い。動画配信大手の米ネットフリックスの動画を自由に視聴できる大容量通信プランも好調だ」
--料金体系のシンプル化の要望も根強い
「長期間使っていただいている契約者向けの割引条件など、分かりにくいとの指摘があるので見直す。
4年の分割払いで端末を割引販売するプログラムは、機種変更を要件としているところを1月から改善する」
対応は
--総務省は電気通信事業法を改正して、販売店への規制を強化する方針。
「届け出制にするといっているが、代理店契約の中で代理店独自の施策には、口出しのしようがない」
--日米政府が政府調達機器において中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の排除方針を示した
「5G基地局のベンダーはまだ決定していない。
ただ、現在の4Gの基地局には中国製品は使っておらず、5Gの導入当初は4G基地局の延長と考えている。
5Gになってベンダーをわざわざ中国系に変えることはない」
--4月から、スマートフォンを使った決済サービス「auペイ」を開始する
「auペイは、携帯電話契約者に付与されたポイントなどを確認できるスマホアプリ『auウォレット』がベースだ。auウォレットの利用者は約2200万人で、総額約1000億円分のポイントが付与されている。
準備は万端だ。
加盟店の開拓は遅れていたので楽天と提携した」
--楽天との提携は物流網の整備にどう影響するか
「楽天は顧客のビッグデータを使いながら、効率的に配送するシステムを構築しようとしている。
うちが協力することで整備が加速する可能性もある」
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【プロフィル】高橋誠
たかはし・まこと 横浜国大卒。
1984年京セラ入社。
KDDI常務執行役員などを経て2016年副社長。
滋賀県出身。