【ニューヨーク・ロイター時事】週明け14日の米欧石油市場の原油先物相場は続落し、2%超下げた。
中国の貿易統計で、輸出、輸入ともに弱い内容となったことで、世界経済の減速が原油需要を抑制するとの懸念が再燃した。
英国産標準油種北海ブレントの中心限月の清算値は1.49ドル(2.5%)安の1バレル=58.99ドル。
米国産標準油種WTIは1.08ドル(2.1%)安の50.51ドル。
原油相場は昨年12月末に約1年半ぶりの安値水準を付けた後、18%超上昇した。
リッターブッシュ・アンド・アソシエーツのジム・リッターブッシュ社長はリポートで「これまでのところ、
きょうの相場下落を相応の修正とみている」と分析。
「株価下落とつれた弱気ムードもあったようだが、今年まだ国内の需給状況に改善がないことを踏まえれば、ある程度の利益確定の売りだったことは明白だ」と述べた。
この日の米株式市場はハイテク株を中心に続落。
中国が発表した12月の貿易統計で輸出が予想外のマイナスとなり、世界経済の減速懸念が再燃した。
先物ブローカー、オアンダのスティーブン・イネス氏はリポートで「中国経済の成長鈍化の見通しが原油相場の重しになりつつある」と分析。
「今回のデータは、『貿易戦争』が中国や、恐らく世界経済にどれほど悪影響を及ぼすかを示す内容だ」と指摘した。
ただ、先行きへの懸念にもかかわらず、中国の石油需要が落ち込む兆しはまだほとんどない。
ロイター通信が税関当局のデータから算出したところ、12月の同国原油輸入量は前年同月に比べ約30%増えた。
サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相はアブダビで記者団に対し「世界経済はかなり好調で、あまり心配していない。
景気減速が起きたとしても、緩やかで、落ち込みは大きくなく、短期的なものだろう」と語った。
(了) [時事通信社]