週明け16日の米欧石油市場の原油相場は1%前後続伸した。
石油輸出国機構(OPEC)で産油量2位のイラクで、中央政府とクルド自治政府が帰属を争う北部の油田都市キルクークを政府軍が制圧し、生産が一時中断されたことが材料視された。 英国産標準油種北海ブレントの中心限月の清算値は前週末比0.65ドル(1.1%)高の1バレル=57.82ドル。
米国産標準油種WTIは0.42ドル(0.8%)高の51.87ドルだった。
イラク中央政府は、軍部隊が国営石油会社ノース・オイル・カンパニー(NOC)を管理下に置き、油田での原油生産を直ちに再開したと発表。
クルド自治政府は、輸出パイプラインによる原油輸送は続いており、停止操作は行われていないと述べた。
ただ、トルコはイラク中央政府の要請で自治政府が運営するパイプラインを停止する可能性を警告している。
また、トランプ米大統領がイランの核合意順守を認めない判断を示したことで、制裁発動への不安が再燃している。
米石油掘削リグ稼働数の減少や、ルイジアナ州南東部ポンチャートレーン湖の掘削リグ爆発事故も相場を下支えした。
中国などの石油需要も堅調。CHSヘッジング(米ミネソタ州)のエネルギー市場アナリスト、アンソニー・ヘッドリック氏は「13日から相場を支えている中国の堅調な輸入統計がエネルギー市場を活性化させ、この流れが16日も維持された」と語った。