大和ハウス工業は千葉県流山市に最大600人の児童を受け入れられる、
国内最大の託児所を持つ物流施設を建設する。搬送ロボットや装着型ロボットなども導入し、
女性が働きやすい施設にする。
新規の投資額は1600億円。国内の物流量が急増する一方、荷さばきに必要な人材は
払底している。女性や高齢者でも働ける環境を整備、人手不足の解消につなげる。
大和ハウスが現在流山市で建設中の延べ床面積約39万平方メートルの物流施設の近くに
約47万平方メートルの土地を購入し、2022年にも延べ床面積約82万平方メートルの
倉庫を完成させる。総投資額は最大で2400億円を見込む。
延べ床面積はグローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)が22年に
相模原市に開業する倉庫(65万平方メートル)の2倍弱と国内最大になる。
流山の物流施設では約8000人を雇用する計画で、うち6000人を女性を中心とする
パートでまかなう。20~30代の主婦層ら働きたい女性の雇用を掘り起こす。
託児スペースを併設したオフィスを全国展開するママスクエア(東京・港)と提携し、
物流センターの敷地内に600人を預けられる託児所を整備する。
託児所としても国内最大となる。
1時間から子供を預けられ、空き時間を有効に活用できる環境を提案する。
大型物流施設の建設ラッシュが首都圏を中心に続くなか、施設を利用する
企業は作業者の確保に悩んでいる。
流山市は「つくばエクスプレス」の開通などで若い子育て世代の流入も多く、
大和ハウスは働きやすさを競争力につなげる。
施設内の倉庫には人工知能(AI)採用のシステムを使う搬送ロボット「バトラー」を導入。
出入りの多い商品の棚を集配所の近くに配置して作業効率を高め、
棚卸しなど力仕事を大幅に削減する。
大和ハウスが出資する最パーダインの、
人間の動作を補助する装着型ロボット「HAL」も採用する計画だ。
人材の枯渇による影響が顕著な配送でも工夫する。
約150の運送会社が登録するマッチングサイト運営のHacobu(東京・港)と連携。
倉庫の入居者が臨機応変に待機車両を確保できるようにする。
積み荷に応じた規模のトラックを配置し、運搬コストの削減にもつなげる。
大和ハウスは着工済みの物件も含めて全国で20カ所、140万平方メートルの
物流施設を展開している。
今後も増やす計画で、流山モデルを必要に応じて展開する。