2016年の青果物の輸出が過去最高となった。
アジアの消費拡大がけん引役で、サツマイモやブドウが伸びた。
品質の高さや甘さが人気を呼び、国内産地では企業や地元自治体も
輸出に力を入れる。
財務省が30日発表した貿易統計によると、
輸出量は9万1741トンで15年に比べて11%増えた。
金額ベースでも7%増の413億円となり、過去最高だった。
サツマイモは2291トンと15年に比べ4割増えた。
サツマイモ生産・販売の、くしまアオイファーム(宮崎県串間市)は
鮮度を保つ特殊なフィルムを輸送に使い、
シンガポールなどで顧客層の拡大に成功した。
担当者は「品質の良さや甘さが評価されている」と話す。
同社の15年度の輸出量は375トンだった。
16年度は倍増の700トンを見込んでいる。
ブドウの輸出量も1147トンと3割増えた。
種がなく、皮ごと食べられるシャインマスカットが香港や台湾の
高級スーパーで売れた。
主産地の一つである岡山県では輸出量が過去3年で倍増したという。
日本の国内価格の2~3倍に相当する1房8千~1万円で並ぶ。
「贈答品として買われている」(県農政企画課)
これまで輸出をけん引してきたリンゴの輸出量は3万2457トンで、
15年を約2千トン下回った。
「市場で競合する米国産の3倍の価格が付き、
東南アジアの消費者が高値の日本産を敬遠した」
(青森県りんご輸出協会)という。