鳥取県中部で最大震度6弱を観測した地震から6日目を迎えた26日、被災地では屋根をブルーシートで覆う作業や補修を待つ人が後を絶たない。
業者には被災者から依頼が殺到するが、「資材があっても人手が足りない」状況。
全半壊6棟、一部破損1401棟の被害が確認される一方、中部の自治体には約1800件の被害届が寄せられており、本格的な修復は長期にわたる見通しだ。

小雨が降る中、破損した屋根にブルーシートを設置する作業員。
被災者の要請が殺到し、人手不足が深刻化=26日、三朝町内
倉吉市伊木の男性(80)宅は地震で瓦が落ち、風呂場の床に亀裂が入るなどの被害を受けた。
顔なじみの業者に屋根のシート張りを依頼し、25日に作業が完了したばかり。
男性は「修理するなら春ごろになるかもしれないと聞いた。
妻と二人暮らしで風雨をしのげるが、この先のことは決めていない」と力なくつぶやく。
屋根材工事などを手掛けるモリサキ(倉吉市広栄町、清水雅文社長)では、震災直後から1日20~30軒のペースでシート張りを実施。
本格的な修理依頼は既に100件以上あり、今後も増える見込み。
清水社長(60)は「資材は十分にあり協力業者とも連携しているが、マンパワーが追いつかない」と訴える。
屋根の工事は瓦を下ろし足場を組んで作業するため、最短3日間は必要。
中国地方や徳島、熊本両県の同業者から応援に駆け付けるとの連絡も入ったが、被害の全容が把握できないため工事見積もりを出すことができず、協力を得ることは難しいと頭を悩ませる。
鳥取県左官業協同組合(組合員84人)は26日、鳥取市で臨時理事会を開いて被災者支援の対応を協議。
福谷直美理事長(66)は「左官の数が減る中、最近は住宅や公共施設の工事が増えており、災害復旧作業に人を回すのが非常にきびしい状況」と現状を訴える。
同組合は同市緑ケ丘3丁目の事務所に相談窓口を開設することを決め、2000年の鳥取西部地震での工事内容や金額を基に、工事を依頼する人へ概算の費用を示すことなどを確認。
福谷理事長は「左官業だけでこの状況を乗り越えるのは困難。
解体や板金など多種多様な業種と連携して対応したい」と話した。