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液化天然ガス(LNG)や石炭といった発電用燃料が値上がりしている。
インドや中国の需要が旺盛な一方、設備トラブルや炭鉱の閉山で供給が抑えられている。
厳しい暑さで冷房需要が高まるとの見方も強い。
電力会社は燃料費の変動を数カ月遅れて電気料金に反映するため、
冬場の料金を押し上げる可能性がある。
LNGはアジア向けのスポット(随時契約)価格が現在、
100万BTU(英国熱量単位)当たり6ドル前後。
4月に付けた直近の安値と比べて5割高く、6カ月ぶりの高値水準だ。
経済成長に伴い電力需要が伸びているインドや中東諸国の買いが旺盛だ。
気象庁が25日発表した8~10月の平均気温は、全国的に平年を上回る見込みだ。
気温上昇予報を受けて「日本の電力会社もスポット調達に動き始めている」
(大手商社のトレーダー)。
設備トラブルでオーストラリアからの出荷が遅れているのも影響している。
発電用の石炭も指標となる豪州産のスポット価格が1トン60ドル強と
約1年ぶりの高値となった。4月比で2割高い。中国が輸入を増やしている。
「夏場の電力需要期を迎え、主要発電所の在庫が減っている」(大手商社)
発電用石炭は市況低迷が続き、主要生産国で炭鉱の閉山が相次いでいる。
豪州やインドネシアからの出荷が豪雨で滞っている影響もあるようだ。
スポット価格の上昇は日本の長期契約価格に波及する可能性がある。
発電に使う低硫黄C重油(硫黄分0.3%)は日本到着価格が1トン336ドル程度。
4月の安値から3~4割上昇した。
ガソリンの余剰を背景にアジアの製油所が稼働率を落とし、
同時に生産するC重油の発生も減ったとの見方がある。
電力会社は燃料費の増減を電気料金に反映する仕組みを導入している。
為替動向にもよるが、燃料価格の上昇は冬の料金に波及する見込みだ。