岩手県は28日、東日本大震災後に初めて実施された
2015年国勢調査(10月1日現在)の速報値を公表した。
県全体の人口は前回(10年)より5万333人少ない127万9814人だった。
減少率は過去2番目となる3.8%。
1920年の調査開始以来、過去最大だった前回の4.0%から0.2ポイント改善した。
前回と比べ人口が増えたのは内陸部の北上市、滝沢市、矢巾町の3市町のみ。
北上市は沿岸被災者の転居、立地企業の雇用増が要因と推測。
滝沢市、矢巾町は盛岡市周辺への人口流入効果とみられる。
他の30市町村は減少した。このうち10市町は減少幅が縮小か横ばいだった。
減少率が最も高かったのは大槌町で23.2%だった。
次いで陸前高田市15.2%、山田町15.0%と、
震災による犠牲者が多かった沿岸市町が続いた。
沿岸12市町村での人口の減少率は8.3%で、前回比1.4ポイント増加した。
県は「沿岸部での減少率の程度が思ったほどではなかった。
復興作業員らが流入しているためとみられる」と分析している。
内陸部では過疎化が進む自治体の減少率が高く、
葛巻町13.2%、
西和賀町10.9%、
九戸村9.9%など。
市部の盛岡、遠野、一関などは減少幅が縮小か横ばいとなった。
沿岸からの避難者受け入れや、周辺自治体からの流入があったとみられる。
男女別で
男性は61万5576人で1万9395人減、
女性は66万4238人で3万938人減だった。