【ニューヨーク=高橋里奈】
米製薬大手のファイザーは23日、アイルランドに本社を置くアラガンと合併することで合意したと発表した。
ファイザーによる事実上の買収で総額1600億ドル(約19兆7000億円)と年内最大のM&A(合併・買収)となる。
統合後の新会社は世界最大の製薬企業になる。
ファイザーは合併を機に本拠を米国より法人税率が低いアイルランドに移し、税負担の軽減も図る。
株式交換方式で合併する。両社の事業は形式上アラガンのもとで統合し、社名は「ファイザー」を残す。
本拠をアイルランドにすることで法人税負担を軽減する。
ただ両社の合併を踏まえ、米財務省は租税回避を防ぐための規制を強化する方針を示しており、ファイザーの思惑通りになるかは不透明さも残る。
グローバルな運営拠点はファイザーのお膝元である米ニューヨークに置く。
アラガンはしわとりのヒット薬「ボトックス」やドライアイの治療薬に強い。
統合後の新会社はがん治療薬から美容分野まで幅広い医薬品領域をそろえ、スイスのノバルティスを抜き世界最大規模の製薬企業になる。
今回のM&Aは製薬業界では過去最大級。
ビール最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)による710億ポンド(約13兆2千億円)での英SABミラーの買収を超え今年最大となる。