NY株ハイライト FOMC声明いいとこ取り、参加者も驚く大幅高 | 人生の水先案内人

人生の水先案内人

全国の倒産情報をいち早くお伝えします。

【NQNニューヨーク=横内理恵】


28日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が3営業日ぶりに大幅反発し、約3カ月ぶりの高値で終えた。


米連邦準備理事会(FRB)が同日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)声明を受けて売りが優勢になる場面があったものの、持ち直して終えた。


市場心理の好転を背景に良好な地合いが続いており、買いの勢いが勝った格好となった。



FRBは声明で家計支出と設備投資の認識を「堅調に増加」に上方修正。


前回9月の声明にあった世界経済や金融市場の推移がインフレ押し下げ圧力となるとの文言も削除した。


 「次回の会合で利上げが適切かどうか」を雇用やインフレ目標の達成度合いをみて判断するとし、12月の利上げに含みを残した。


低調な雇用統計などを手がかりに、にわかに盛り上がっていた「利上げが2016年以降になる」との期待に冷や水を浴びせる内容だった。


 

もっともこの日の相場は大方の市場参加者の予想以上に強かった。


ダウ工業株30種平均は一時24ドル安まで下げた後は上昇に転じ198ドル高で終えた。


「指標などをみれば、12月利上げの可能性はまだあまり高くない」(シーミス・トレーディングのマーク・ケプナー氏)との見方が根強かった。


一方で「もし12月に利上げしたとても上げ幅は0.25%と小さいうえ、利上げは米景気が堅調だという証しになる」(ヒンズデール・アソシエイツのデービッド・リンチ氏)とのポジティブな指摘もあった。


相反する見方をいいとこ取りした格好の株価の大幅上昇には驚きの声も多かった。


FOMC前も前日夕に発表した四半期決算が市場予想を上回ったアップルが上昇し、原油価格の上昇を受けて石油株などが買われるなど、相場は堅調に推移していた。


FOMC後は米長短金利上昇で貸し出し利ざやが改善するとして金融株などにも買いが入った。



気が付けば、ダウ平均は節目の1万8000ドルも視野に入る水準に上昇。


あと約43ドルで年初来でも上昇に転じる。


前回FOMC後の9月17日の終値からは約1100ドル、6%あまり上昇した。


中国人民銀行(中央銀行)が人民元の基準値を引き下げ、中国の景気不透明感が急速に強まり始める前の水準を完全に回復した。

 こ

の間の戻りを後押ししたのは中国に対する過度の不透明感が和らいだのに加え、日銀や欧州中央銀行(ECB)などの追加金融緩和観測だった。


「企業業績が警戒していたほどには悪くなかった」(リンチ氏)のも一因だ。

 

たとえFRBが年内に利上げを開始しても、相対的に米国のファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)が良いうえ、投資妙味のある対象を探そうとする資金が米国株に集まりやすい地合いは続く公算が大きい。


「例年、年末にかけ相場が上がりやすい」(ケプナー氏)との季節要因もある。


米国株に対する楽観論がにわかに強まっている。