【NQNニューヨーク=岩切清司】
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに小反落した。
終値は前日比13ドル43セント(0.1%)安の1万7217ドル11セントとなった。
業績不振銘柄の下げが重荷となった一方で好業績銘柄が相場を支えた。
売上高の減少に歯止めがかからないIBMは5%強の下落となった。
株価の水準が高いだけにダウ平均の重荷となり、IBMだけでダウ平均を57ドル押し下げた。
一方、保険大手のトラベラーズや通信大手ベライゾン・コミュニケーションは市場予想を上回る決算を受けて買われた。自社株買いを発表した機械・航空機関連のユナイテッド・テクノロジーズもしっかりの展開で指数の下支え役となった。
相場全体の方向感を左右するような材料には乏しかった。ただ、朝方発表された9月の米住宅着工件数は市場予想を上回る伸びを示した。
市場では「米国の住宅は景気全体がやや減速しても改善を持続できる分野」
(ウェルズ・ファーゴ証券)との指摘があった。
KBホームといった住宅株に上げる銘柄が目立った。
ナスダック総合株価指数も4日ぶりに反落した。
前日比24.499ポイント(0.5%)安の4880.972となった。
業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「ヘルスケア」や「IT(情報技術)」など4業種が下落。
「電気通信サービス」や「資本財・サービス」などが上げた。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約16億6000万株(同)だった。
電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが大幅安。
米情報誌コンシューマー・リポートがテスラ車に関する問題を指摘したことを嫌気した。
ハーレー・ダビッドソンは減益決算が売り材料視され14%近い急落。
同じく減益だった航空防衛大手ロッキード・マーチンも反落した。
カナダの製薬大手バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルも10%下げたほか、バイオ製薬の一角が軒並み売られた。
薬価の政治問題化を警戒する地合いが続いている。
ダウ銘柄ではアップルや建機のキャタピラー、通信機器のシスコシステムズが高い。