2015年05月31日(日) 17:51更新
5月31日(日)東京競馬10Rの第82回 東京優駿(日本ダービー)は、ミルコ=デムーロ騎手騎乗のドゥラメンテが、中団外目から直線鮮やかに抜け出して完勝。
1.9倍の支持に応え、2011年オルフェーヴル以来となる皐月賞・ダービーの春二冠を達成した。
勝ち時計はダービーのレースレコードとなる2分23秒2。
1馬身3/4差の2着は岩田康誠騎手騎乗の5番人気サトノラーゼン、これにハナ差でクリストフ=ルメール騎手騎乗の3番人気サトノクラウンが3着となった。
福永祐一騎手騎乗の2番人気リアルスティールはここから2馬身離された4着。
3/4馬身差の5着には嘉藤貴行騎手騎乗の16番人気コメートが入った。
ファンの熱気に雨雲が押し返されたかのように、週中の雨予報とは打って変わって夏のような陽気、日本晴れの中で発走を迎えた第82回の日本ダービー。
堂々の1番人気は皐月賞馬ドゥラメンテ。
最終オッズは1.9倍と、2倍を割る支持を集めた。
これに続く2番人気が皐月賞2着からの逆転を狙うリアルスティールで3.8倍。皐月賞では1番人気を裏切る結果となったサトノクラウンも巻き返しを期待されて6.3倍の3番人気となった。
以下、青葉賞を制したレーヴミストラルが16.2倍と、少し離れての4番人気。京都新聞杯を制したサトノラーゼンが18.7倍の5番人気、皐月賞3着のキタサンブラックが20.7倍の6番人気と続いた。
ゲート入りは18頭、非常にスムーズに進み、最後に大外枠のタガノエスプレッソがゲート入り。
スタートはポルトドートウィユが若干の出遅れ。好スタートは内のサトノラーゼン、コメート辺りだが、17頭はほぼ互角の出だし。
まず最初の1コーナーまでの攻防、先行争いのカギを握ると思われていたスピリッツミノルがミュゼスルタン、キタサンブラックに挟まれる形となってしまい後退。
そこから挽回に向かうが、行き脚が鈍くハナには立てなさそうな雰囲気。
代わって先頭に立ったのが、出ムチを8発、9発と入れて果敢に飛び出したミュゼエイリアン。
皐月賞ではクラリティスカイでハナを切った横山典弘騎手が再びの積極策に出る。
2番手は外からキタサンブラック、3番手の内にコメート。
その後ろまでスピリッツミノルが挽回して4番手、その内の5番手にタガノエスプレッソが続く。
2馬身ほど間があって、中団前目にコスモナインボールとベルラップ、その直後にドゥラメンテとサトノラーゼンが続く。
この後ろの集団にグァンチャーレとレーヴミストラル、ダノンメジャーとアダムスブリッジ、そして外目からリアルスティール。
サトノクラウンはこの集団の1馬身後方。後ろから4頭目での競馬。
後方3頭はミュゼスルタン、タンタアレグリア、そしてポルトドートウィユ。
18頭がやや縦長の馬群を形成して向正面を駆け抜けていく。
前半1000mの通過は58秒8。横山典弘騎手に導かれ、ミュゼエイリアンが淀みないラップを刻んでいく。
3コーナーに差し掛かってもレースは淡々と進む。外からはレーヴミストラル、リアルスティールが少しポジションを押し上げ、ドゥラメンテをマークするような位置に落ち着く。
馬群が動き始めたのは4コーナー。
ドゥラメンテは先行勢の外に持ち出して進出を開始。
このドゥラメンテを目標に、リアルスティール、レーヴミストラル、サトノクラウンと人気の各馬が外を通って追いかける。
サトノラーゼンは好位の内目でいい手応えのまま脚を溜める。
後方勢はタンタアレグリアは最内へ、ミュゼスルタンは外へ回る。
直線、先頭はミュゼエイリアンとキタサンブラックの叩き合い。この2頭の外に切り替えてコメートとサトノラーゼンも前を追う。
しかし、この2頭の外で、伸び脚鋭く差を詰めるのがドゥラメンテ。残り400mを切った辺りで、早くも余裕を残したまま先頭に替わる。
リアルスティールは伸びが鈍く、ドゥラメンテに瞬く間に突き放されてしまい中団の一線。これを外からサトノクラウンが良い伸びで交わし去っていく。
先頭に立ってからのドゥラメンテはもう独走ムード。内ではサトノラーゼンが必死に食い下がり、外からはサトノクラウンが懸命に追い込んでくるものの、この2着は2着争いまでという態勢。
リアルスティールはジリジリとしか伸びず、4着までが精一杯か。その内ではコメートが粘りを見せ、大外からはミュゼスルタン、内から追い込むのがタンタアレグリア、グァンチャーレ。この辺りが掲示板の争い。
ドゥラメンテは内外のサトノ2騎を最後まで寄せ付けず、堂々の完勝。
勝ち時計は2分23秒2と、2004年に父キングカメハメハが記録したレースレコードを更新し、圧倒的な力を見せ付けての二冠達成となった。
2着争いは際どくなったが、内で粘ったサトノラーゼンが、外から追い込んだサトノクラウンをハナ差抑えて先着。
以下、リアルスティール、コメート、ミュゼスルタン、タンタアレグリア、グァンチャーレまでがドゥラメンテから1秒以内での入線となった。
皐月賞では斜行に強烈な末脚と、良くも悪くも豪快な荒々しさを感じさせる形で一冠目を制覇したドゥラメンテだったが、ダービーは中団の外目でしっかり折り合い、直線も鮮やかに抜け出す横綱相撲で完勝。
文句なしの内容で二冠達成、この世代のトップに登り詰めた。
秋は菊花賞で三冠達成を狙うのか、それとも登録のある凱旋門賞へ挑戦するのか、いずれにしても偉業への期待が高まるところだろう。
ミルコ=デムーロ騎手は2003年のネオユニヴァース以来となる、二度目のダービー制覇。
JRA騎手免許取得1年目での大仕事となった。
堀宣行調教師は初のダービー制覇となった。
●ドゥラメンテ
牡3歳
父:キングカメハメハ
母:アドマイヤグルーヴ
母父:サンデーサイレンス
M.デムーロ 騎手
堀宣行 厩舎
・主な勝鞍
2015年:日本ダービー(G1)
2015年:皐月賞(G1)