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4月第2週(6-10日)の日本株相場は、値固めの展開になりそうだ。
米利上げ時期をめぐる不透明感で買い進む環境にはない一方、国内景気についての市場参加者の期待感は根強く株価を下支えする。
米リッチモンド連銀総裁は、政策金利を6月に上げるべきだとの認識を3月末に示し、日経平均株価 は1日にほぼ3週間ぶりに1万9000円を一時割り込んだ。
米政策の行方は引き続き株価の重しになる。
同時に日本の景気や新年度入り後の新たな資金配分についての市場参加者の期待は小さくない。
第2週には日本銀行の金融政策決定会合が8日まであり、黒田東彦総裁が会見する。
ブルームバーグのエコノミスト調査によると、年内の追加緩和予想が根強い一方、3割超のエコノミストが追加緩和なしと予想している。
8日には3月の景気ウオッチャー調査も発表される。
米国では6日に3月のISM非製造業景況指数が発表される。
野村証券投資情報部の山口正章エクイティ・マーケット・ストラテジストは、日本株について「米国の金融政策に振られそうな状況は続きそうだ。
FRBの要人発言などもあり、金融政策の方向性が見えにくくなっている」と述べた。
「金融政策発表の前にもむという傾向は過去にも見られている。その一環で当面ボラティリティが高まるが、基本的には値固めしながら日本は景気回復を見ている」とも語った。
地に足を着けて
JPモルガン・アセット・マネジメントの重見吉徳グローバル・マーケット・ストラテジストは、日経平均株価について「今のまま2万円を超えても気持ちが悪い。
業績を確認することも必要で、地に足を着けた形で上昇していきたい」と話した。
さらに重見氏は「日欧緩和のセンチメント、GPIFという需給の要因、企業のファンダメンタルズが上がっていくと3つ全部そろっているが、すべてある程度材料視されてここまで上がってきている」と指摘、好材料を織り込み済みの中で「しばらくは横ばい」と予想する。
需給面でも先物を中心とした買いで2月中旬以降の日本株上昇を引っ張った海外投資家が売りに転じている。
現物株では3月4週に7週ぶりに売り越し、売越額は1000億円以上だった。
海外勢は日経225先物とTOPIX先物(ミニ含む)合計では2128億円売り越した。
国内景気には根強い期待
市場では長期的な国内景気に対する楽観の声も聞かれる。
東洋証券投資情報部の檜和田浩昭シニアストラテジストは「今まで輸出企業の業績が注目されてきたが、今回はインバウンドなど国内である程度潤う企業も増えてきている」と話す。
また「新年度に入れば新たな資金配分もあり、期待感は根強い」とも述べた。
テクニカル指標上では東証1部の上昇・下落銘柄数の百分比を示す騰落レシオ が1日に96%まで低下し、2カ月ぶりに「強気相場」とされる100%超の水準を割り込むまで調整が進んだ。
第1週の日経平均株価は週間で0.8%高の1万9435円8銭と反発。
日銀が1日発表した企業短期経済観測調査(短観、3月調査)で大企業・製造業DIは横ばいにとどまった上、米国の早期利上げ観測が一時拡大した。
週前半は安かったが、為替相場の安定もあり上昇に転じて新年度は堅調なスタートになった。
記事についての記者への問い合わせ先:
東京 竹生悠子 ytakeo2@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Sarah McDonald smcdonald23@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net
上野英治郎, 浅井真樹子
更新日時: 2015/04/03 16:39 JST