【ニューヨーク、ロンドン・ロイターES=時事】
11日の金現物相場は1%超下落、一時約3カ月ぶりの安値を付けた。
堅調なドル相場と米国の金利上昇見通しが圧迫要因になった。
金現物は一時1.1%下落し、
昨年12月1日以来の安値となる1オンス=1147.10ドルを記録。
米東部時間午後2時35分現在、0.7%安の1153.10ドルを付けた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の
金先物4月きりは9.50ドル安の1150.60ドルで引けた。
ユーロ建ての金現物相場は約1カ月ぶりの高値で推移した。
ゴールドコアの調査ディレクター、マーク・オバーン氏はドル高の影響が大きいと指摘したほか、テクニカルな売りがあったと説明。
1150ドルを割り込んだ後の金相場の下値支持線は1130ドルだと述べた。
金相場の軟調を背景に他の貴金属も値を下げ、白金は2009年7月以来の安値を付けた。
先週の米雇用統計も金相場の弱材料。
同統計を受け、今年半ばに米国の利上げが始まるとの見方が再び強まっている。
三菱商事のストラテジスト、ジョナサン・バトラー氏は「最終的には下値支持線は1130ドルだろう。これは昨年の安値近辺だ。1月末以降の短期的な下げ基調に対して反論するのは困難だ」と語った。
欧米の堅調な株価も相場の圧迫要因だったという。
トレーダーらによると、金が数カ月ぶりの安値を付けたため、アジアで安値拾いの動きが出ているという。中国での国際指標相場に対するプレミアムはオンス当たり約5ドルだった。(了)