【ニューヨーク・ロンドン・ロイターES=時事】
25日の金現物相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が議会証言で利上げを急がない考えを示唆したことを受け、前日に一時付けた約7週間ぶりの安値水準から反発した。
議長証言はドルを圧迫する一方、金相場には支援材料となった。
金現物は一時、1オンス=1211.80ドルまで買われた後、1446GMT時点で0.2%高の1201.74ドルとなった。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の先物4月きりは4.20ドル高の1201.50ドルで終了。
イエレン議長は24日の議会証言で、FRBの利上げ開始時期に関する明確な見解を引っ込めた。
これが材料視され、25日の貴金属相場は買いが先行し、銀塊相場は3%超、パラジウムは約6週間ぶりの高値までそれぞれ上昇した。
議長は「毎回の連邦公開市場委員会(FOMC)ごとに」利上げを検討する考えを示しつつ、今後、少なくとも2、3回の会合で利上げに踏み切る公算は小さいとの認識を明らかにした。
シティのアナリスト、デービッド・ウィルソン氏は「FRBが会合ごとに利上げを検討することを示唆した24日の議長証言は、利上げがいつ行われるかについてやや不透明感をもたらした」と指摘した。
TDセキュリティーズのスティーブ・スカカロッシ氏はメモで、「金相場の支援材料となる世界的な出来事が続く中で、われわれは相場が長期的に上昇するとみている。
また国際通貨基金(IMF)の統計によると、各国の中央銀行は準備資産を増やしているため、自然的に下値ができると考えている」と記した。(了)