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【ニューヨーク・ロイターES=時事】
23日の米欧石油市場では、英国産標準油種の北海ブレント先物がサウジアラビアのアブドラ国王の死去を受けて反発。
一方、米国産標準油種のWTI先物は国内原油積み増しのリポートなどを嫌気して続落した。
サルマン・サウジ新国王は石油輸出国機構(OPEC)の生産目標維持の政策を継続するとみられるが、米国みずほ証券のボブ・ヤーガー氏は、それでもアブドラ国王の死去はブレント相場にとって強材料だとし、「市場に不透明感があるときはいつでもそれが支援材料になる」と述べた。
ブレント3月きりは0.27ドル高の1バレル=48.79ドルで引けた。サウジ国王死去の報を受けて一時49.80ドルまで上昇した。
WTI3月きりは0.72ドル安の45.59ドルで終了。
あるトレーダーはエネルギー情報会社グレンスコープの情報として、20日までの1週間で原油受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫が270万バレル増加したと語った。
このほか、インディアナ州ホワイトニングにあるBPの製油所で、処理能力9万バレルの原油蒸留装置(CDU)が一時稼働を停止するとの報道も相場を圧迫した。
稼働再開の時期は明らかにされていない。
ユナイテッドICAPのチーフテクニカルアナリスト、ウォルター・ツィマーマン氏は、WTIとブレントのスプレッドは引き続き拡大するとみている。
また、みずほのヤーガー氏は、製油所の操業停止は米国の供給過剰懸念を増幅させると指摘。「(石油市場の材料としては)この問題はサウジ国王の死去より大きい」と述べた。(了)