1月11日(日)京都競馬11Rのシンザン記念は、中団の外目から勢い良く脚を伸ばした武豊騎手のグァンチャーレが、大接戦のゴール前でアタマ一つ抜け出して優勝。
勝ち時計は1分33秒9。
アタマ差の2着は後方から追い込んだ9番人気ロードフェリーチェ、さらにハナ差の3着には同じく追い込みを見せたナヴィオンが入った。
1番人気ダッシングブレイズは2、3着馬と共に追い込んだがクビ差届かず4着、さらにクビ差の5着に逃げた4番人気レンイングランドが粘り、上位5頭は接戦での入線となった。
レースはロードフェリーチェが行き脚付かず後方から。
ナヴィオンも好スタートを切ったものの徐々に下がっていった。
内ではレンイングランドが押して先頭に立ち、これを山内厩舎の2頭、ダンツメガヒットとクインズロンペールが追い掛けていく。
内からはノースストームとサトノフラム、外からはクイーンズターフとヤマニンマンドールがこれに加わり、この辺りまでが大きな集団。
中団の内から追い上げるのがメイショウマサカゼ。この後ろは2馬身ほど空いて、グァンチャーレがポツンと中団やや後ろの外目から。
後方は3頭、ダッシングブレイズ、ロードフェリーチェ、そしてナヴィオンが最後方からの追走。
前半600mの通過は35秒7。
例年のシンザン記念と比べると、若干遅い程度のペース。
レンイングランドは良い手応えで3コーナーに向かい、1~2馬身ずつの間隔でクインズロンペール、ノースストーム、サトノフラムと続く。
4コーナーでレンイングランドがスパートを掛け、2番手以降を突き放しに掛かる。
クインズロンペール、ヤマニンマンドール、サトノフラムらはやや苦しくなるが、ノースストームだけが内ラチ沿いを回って追い縋る。
グァンチャーレ、ダッシングブレイズ、ナヴィオン、ロードフェリーチェは後方から外を回って進出を開始した。
直線に向くとレンイングランドは内ラチ沿いでさらに脚を伸ばし、2番手以下に3馬身のリード。
2番手集団にはノースストーム、ヤマニンマンドールと、その外からグァンチャーレ。
ダッシングブレイズ、ロードフェリーチェ、ナヴィオンは3頭固まって大外から追い込むが、まだ前とは差がある。
残り100mを切ってもレンイングランドは3馬身のリード。ノースストームはやや苦しくなり、グァンチャーレが単独の2番手に上がる。後方の3頭からはロードフェリーチェが一足早く抜け出すが、まだグァンチャーレのさらに3馬身後ろ。
しかし、ゴール寸前で様相が一変。
レンイングランドのリードが一気に縮まり、グァンチャーレ、その外からロードフェリーチェ、さらにナヴィオンとダッシングブレイズもようやくエンジンが掛かり、一気の強襲を見せる。
まずグァンチャーレが残り20mほどのところでレンイングランドを差し切るが、これにロードフェリーチェ、ナヴィオン、ダッシングブレイズが3頭ひと固まりになって押し寄せ、最後は4頭がほとんど並んで雪崩れ込んだ。
それでも勝ち切ったのは武豊騎手のグァンチャーレ。
ロードフェリーチェ以下の猛追をアタマ差凌ぎ切り、重賞初勝利を果たした。
1~4着馬はいずれも後方から外を回っての追い込みとなったが、結果的には先に動いた順に先着する形となった。
ダッシングブレイズは直線入り口でロードフェリーチェに弾かれてフラつく場面もあり、着差を考えると痛い4着となってしまった。
グァンチャーレは前走から武豊騎手とコンビを組み、東スポ杯2歳Sは7着ながら僅差で、直線も進路がないままの不完全燃焼の競馬。
今回は外目からスムーズに進出し、図ったようにゴール寸前で先頭に立つ鮮やかな勝利を飾った。
武豊騎手は開幕週に4勝を挙げてリーディングトップで2015年をスタート。
2週目のここで早くも最初の重賞タイトルを手にし、完全復活に向けて期待の高まるパフォーマンスを続けている。
北出成人調教師は本日、1月11日が51歳の誕生日で、嬉しいメモリアル重賞Vとなった。
重賞は昨年5月の京都ハイジャンプ、同7月の函館2歳Sに続く、通算3勝目。
スクリーンヒーロー産駒は今年の3歳が2世代目で、今回が重賞初勝利。
他の有力馬には菊花賞3着のゴールドアクター、スプリングS4着などのモーリス、レパードS2着のクライスマイルなどがいる。
●グァンチャーレ
牡3歳
父:スクリーンヒーロー
母:チュウオーサーヤ
母父:ディアブロ
武豊 騎手
北出成人 厩舎
・主な勝鞍
2014年:シンザン記念(G3)