27日の米欧石油市場では、英国産標準油種のブレント原油先物、米国産標準油種のWTI先物が急落。
石油輸出国機構(OPEC)の減産見送り決定を受け、1日の下落率としては2011年以来の大きさを記録した。
世界経済の低迷に伴い石油需要が伸び悩む中、北米のシェールオイル増産を背景に、石油価格は6月以降、3割以上下落した。
OPECの減産観測の後退を受け、今週の原油相場は週初から値下がりしていた。
しかし、27日の総会での減産見送りの決定後に、一段と相場が下げたということは、OPECの動向が、これまで相場に十分に織り込まれていなかったことが示されたと言える。
ブレント1月きりは、5.17ドル安の1バレル=72.58ドルで終了。一時は71.25ドルと4年ぶり安値を付けた。
月間下落率も、08年以来の大きさを記録する見込み。
WTI1月きりは5ドル近く値下がりした。
感謝祭に伴い、市場参加者は少なく、序盤は急落したが、昼に向けて値動きは落ち着いた。
ティチェ・キャピタル・アドバイザーズ(ニューヨーク)のアナリスト、タリク・ザヒール氏は、WTIは今後数週間、1バレル=65ドル割れに向けて下落を続けるとの見方を示した。
石油アナリストらは、OPECの決定によって、原油相場の一段の下落もあり得るとみている。バークレイズは「短期的には、ブレントの70ドル割れとWTIの一段安を予想している」とリポートで指摘した。(ロイターES時事)