15日の米国株はS&P500種株価指数が反落。
一時は2011年以来で最大の下げとなったが、取引後半に下げ渋った。
S&P500種 株価指数は前日比0.8%安の1862.49。一時は3%下げた。
年初来からの上げは0.8%未満に縮小し、9月18日に記録した過去最高値からは7.4%下落した。
ダウ工業株30種平均はこの日、173.45ドル(1.1%)安の16141.74ドル。
一時は460ドル下げた。一方、小型株で構成されるラッセル2000指数は1%上昇した。
シティグループの米国株担当チーフストラテジスト、トビアス・レブコビッチ氏は、「降伏の兆しが見えつつあり、投資家のセンチメントはここ最近明らかに落ち込んでいる」と述べた。
シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は15%上昇して26.25と、2012年以来の高水準に達した。
S&P500種は一時、年初からの上げを失う場面もあった。
決算内容を手掛かりに銀行株が下落した。
朝方発表された9月の米小売売上高は予想以上に悪化したことから米景気に対する懸念が再燃したほか、テキサス州では2人目の医療従事者がエボラ出血熱に感染したことが背景だった。
小売売上高
米商務省の発表によると、小売売上高(速報値)は季節調整済みで前月比0.3%減少。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値は0.1%の減少だった。
前月は4カ月ぶり大幅増となる0.6%増だった。
ニューヨーク連銀が発表した10月の同地区の製造業景況指数は6.17と、前月の27.54から低下した。
同指数はゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。
エボラ熱感染拡大への懸念は投資家心理にも影響を及ぼしている。
米航空株は9月の高値からは22%下落した。
エボラ患者の治療・看護に携わっていた米テキサス州の医療関係者がエボラ熱の検査で陽性反応を示した。
これで医療関係者への感染は2人目となった。
ブルームバーグ米航空株指数は0.5%安。
一時は4.9%下げた。
ブルームバーグがまとめたデータ によると、S&P500種の採用企業のうち50社以上が週内に決算発表を予定している。
アナリストの予想によると、S&P500種採用企業の第3四半期増益率は4.8%、増収率は4.2%となっている。
BOAとシティは下落
キーコープは5.8%安と3年ぶりの大幅安。
リージョンズ・ファイナンシャル、バンク・オブ・アメリカ(BOA)、シティグループはいずれも下落した。
BOAは4.6%安。BOAの7-9月(第3四半期)決算は、収入が4.3%減の212億ドル。
167億ドル相当の和解合意の結果、金利外費用は20%増の197億ドルとなった。
半導体大手インテルは2.7%安。
同社が発表した10-12月(第4四半期)売上高見通しは、アナリストの予想を上回る数字となった。
RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏は、「景気はおそらく市場が考えているほど強くない」と述べ、「欧州とアジアの弱さが米国にも波及するかどうかが懸念されている。米国の経済はマイナスの影響を受けるだろう」と指摘した。
原題:S&P 500 Drops to Lowest Level Since April While Small CapsRally(抜粋)
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更新日時: 2014/10/16 06:53 JST