9月19日(ブルームバーグ):
欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の通り。
(表はロンドン午後6時現在)
為替 スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル 1.2836 1.2923
ドル/円 108.93 108.69
ユーロ/円 139.83 140.46
株 終値 前営業日比 変化率
ダウ欧州株600 348.52 +.74 +.2%
英FT100 6,837.92 +18.63 +.3%
独DAX 9,799.26 +1.13 +.0%
仏CAC40 4,461.22 -3.48 -.1%
債券 直近利回り 前営業日比
独国債2年物 .07% -.01
独国債10年物 1.04% -.04
英国債10年物 2.54% -.03
商品 直近値 前営業日比 変化率
金 現物午後値決め 1,219.75 -.75 -.06%
原油 北海ブレント 98.03 +.33 +.34%
◎欧州株:上昇、スコットランド独立否決で安心感-英国株も高い
19日の欧州株式市場で指標のストックス欧州600指数は上昇。
スコットランドの住民投票で英国からの独立が否決され、安心感の広がりから日中に6年半ぶり高値を付けた。
その後はデリバティブ(金融派生商品)の期日を迎え、上昇幅を縮小した。
スコットランドが独立することになれば拠点を移すとしていたロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)とロイズ・バンキング・グループが高い。
業務管理ソフトウエア最大手、ドイツのSAPは2013年1月以来の大幅安。
米コンカー・テクノロジーズを買収することで合意した。
スイスのポンプメーカー、スルザーは4.3%の値下がり。
同社の交渉相手の米ドレッサー・ランド・グループに独シーメンスが買収提案する準備を進めていると、関係者が明らかにした。
ストックス600指数 は前日比0.2%高の348.52で終了。
一時は0.9%上昇した。英FTSE100指数は0.3%高。
サンラム・プライベート・インベストメンツのリチャード・チャンピオン最高投資責任者(CIO)は電話で、「リスクオンの日になった」と指摘。スコットランドの住民投票が独立否決で終わり、「これで投資家の懸案事項がまた一つ消えた。独立賛成と出れば、欧州や英国市場にとっての不透明感をもたらしただろう。大陸欧州では金融政策が緩和的で、これが株式を支える」と続けた。
スコットランドの住民投票では、約55%が英国残留に賛成票を投じた。
分裂を望んだのは45%。
この日の西欧市場では、18カ国中13カ国で主要株価指数が上昇。
独DAX指数はほぼ変わらず、
仏CAC40指数は0.1%未満下げた。
原題:European Stocks Advance as Scotland Votes AgainstIndependence(抜粋)
◎欧州債:スペイン債続伸-スコットランド独立否決で飛び火懸念後退
19日の欧州債市場では、スペイン国債が5営業日続伸。
スコットランドの住民投票で英国からの独立が否決され、カタルーニャ自治州がスペインから離脱することへの懸念が後退した。
イタリアとアイルランドの国債も値上がり。カタルーニャの州議会はこの日、独立を問う住民投票の法的枠組みの承認をめぐり採決の予定。
市場参加者はスコットランドが独立を選べば、カタルーニャの分離主義者が勢いづくことになるとみていた。
この日はドイツとオーストリア、オランダの国債も上昇。
欧州中央銀行(ECB)の初回の条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)で割当額が予想を下回ったため、同中銀が来年にソブリン債購入に踏み切るとバークレイズが予想した。
インベステック・アセット・マネジメントの債券部門責任者、ジョン・ストップフォード氏(ロンドン在勤)はスコットランド住民投票の結果について、「混乱という結末や、それが欧州内の独立気運の強い地域にもたらしたかもしれない影響を小さくした」と指摘。「TLTROは応札規模をめぐってやや失望感があり、追加行動をECBが取る必要性が残った可能性がある」と付け加えた。
ロンドン時間午後4時25分現在、
スペイン10年債利回り は前日比8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.20%。
8日には過去最低の2.039%に達した。
同国債(表面利率2.75%、2024年10月償還)価格はこの日、0.7上げ104.925。
ドイツ10年債利回りは4bp低下の1.04%。
同年限のイタリア債利回りは7bp下げて2.37%、
アイルランド債の利回りは9bp低下の1.75%。
オランダ10年債利回りは6bp低下の1.18%。
オーストリア債利回りは5bp下げて1.24%。
原題:Spanish Bonds Rise a 5th Day as Scots Vote Eases CatalanConcern(抜粋)
◎英国債:短期債下落、スコットランド独立否決で政策金利に再び注目
19日の英国債市場では2年物など期間短めの国債が値下がりし、10年債など長期債のパフォーマンスを下回った。スコットランドの住民投票で英国からの独立が否決され、イングランド銀行(英中央銀行)がいつ利上げに踏み切るのかが再び市場の注目点となった。
金利見通しに一段と敏感な2年債利回りはこの日、2カ月ぶり高水準に達した。スコットランドの住民投票の結果は独立反対が55%、賛成が45%。
今月に入って世論調査では賛成・反対拮抗が示されたため、スコットランド独立に備えイングランド銀が利上げ先送りを迫られるとの観測が強まっていた。
ポンドは対ユーロで約2年ぶり高値を付けた。
ADMインベスター・サービシズ・インターナショナル(ロンドン)のストラテジスト、マーク・オストワルト氏は「政治リスクが取り除かれて利回り曲線が平坦化している」と指摘。「ここ最近の英経済データによる英中銀への圧力がそれほどないにしても、英国のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に再び注目だ」と話した。
ロンドン時間午後4時26分現在、2年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.89%。一時は0.92%と、7月7日以来の高水準に達した。
同国債(表面利率4%、2016年9月償還)の価格は0.065下げ106.035。
10年債利回りは4bp低下の2.54%。
一時は2.61%と、8月1日以来の高さに上昇した。
ポンドは対ユーロで0.2%上昇の1ユーロ=78.69ペンス。2012年7月以来の高値となる78.10ペンスを付ける場面もあった。対ドルでは一時、今月2日以来の高値となる1ポンド=1.6525ドルまで0.8%上昇した。
原題:Gilt Curve Flattens as Scottish No Vote Returns Focus toEconomy(抜粋)
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千葉 茂
更新日時: 2014/09/20 02:39 JST