ウクライナ情勢の混迷が深まり非鉄、貴金属、鉄など商品市況、需給への影響が広がっている。
ステンレス鋼原料になるニッケル地金の国際相場は約2年3カ月ぶりの高値に急騰。自動車用触媒に使われるパラジウムも約2年9カ月ぶりの高値圏で推移している。
国際指標となるロンドン金属取引所(LME)のニッケル地金価格は、1トン当たり2万1000ドルを超え、2012年2月以来、約2年3カ月ぶりの高値水準で推移している。

主要生産国であるロシアからの供給不安がくすぶる中、有力産地のニューカレドニアで資源大手、ヴァーレの製錬所がトラブルに伴い操業を一時停止し、供給懸念が一気に高まった。
ニッケルは工業用金属の中でも高騰が目立ち、年初からの上昇率は約5割に達している。
市場では「代替調達先となるフィリピン、ニューカレドニアなどは生産を増やしているものの需要の伸びに追いつかない状況。
足元では需要家は在庫の取り崩しで対応しているが、ニッケルは10―12月期には供給不足に陥る可能性がある」
(野村証券の大越龍文シニアエコノミスト)との懸念が強まっている。