マグネシウム地金の国際相場が下落、2009年以来、約5年ぶりの安値水準で推移している。
中国産の対日価格は足元でトン当たり2570―2590ドル(運賃込み本船渡し)どころで、年初から約140ドル下落。
高値を付けた2012年7月からは約26%安い。
世界供給の8割強を占める中国で需要が鈍い一方、
「生産過剰が続き市況を下押しした」(非鉄金属専門商社、
タックトレーディングの上島隆社長)との指摘があった。

マグネシウム地金の国際相場が下落、2009年以来、約5年ぶマグネシウム相場は、
4月頭の同2550―2580ドルからは小幅上昇しているものの節目となる2600ドルを下回り低調に推移。
全体の4割強を占める最大生産地の陝西省の生産コストはトン当たり2700ドル前後、陝西省に次ぐ主要生産地の山西省では同2750―2800ドル程度とされ、現在の価格水準はこれを下回る。
背景には世界供給の大半を占める中国の恒常的な生産過剰構造がある。
主産地の陝西省の精錬所は石炭、コークスを主産物とし、マグネシウムは副産物として生産。コークス生産から派生する余剰ガスをマグネシウム生産に使用する。
中国では、鉄鋼生産などが旺盛なためコークスの生産が増加。
このため陝西省の精錬所は生産構造上、生産コストを下回る価格水準でも
マグネ生産を止めづらい。