3月20日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。
不動産株:
三菱地所 (8802)が前日比4%安の2308円、
三井不動産 (8801)が3.7%安の2958円など。
不動産は東証1部33業種の下落率2位。不動産経済研究所が19日に発表した2月の首都圏マンション発売戸数は、前年同月比24.1%減と10カ月ぶりに前年実績を下回った。
野村証券では、休日に2度の大雪が降った影響やデベロッパーの一部が発売を延期した、と指摘。
発表は前日の取引時間中だったが、その後メディア各社が情報を伝え、あらためて数字の悪さが認識された。
王子ホールディングス (3861):5.3%安の432円。
海外市場の開拓、為替の円安効果で2014年3月期の連結経常利益は600億円強と、前期比1割増える見通しと20日付の日本経済新聞朝刊が報道。
従来予想の580億円から上振れるとしたが、ブルームバーグ・データによるアナリスト予想の平均は630億円で、決算発表時の失望観測が広がった。
東証1部33業種でパルプ・紙は下落率トップ。
鉄鋼株:
新日鉄住金 (5401)が2.2%安の270円、
JFEホールディングス (5411)が1.9%安の1863円など。
日本鉄鋼連盟が19日に公表した2月の粗鋼生産量は、前年同月比1.4%増 と6カ月連続で前年実績を上回ったが、伸び率は過去5カ月のレンジ5.5%-9%からは鈍った。
野村証券では業界リポートで、一部鋼材の在庫増やアジア需給を考えると、従来よりも需給に注意が必要としている。
デンソー (6902):3.3%安の4631円。
クレディ・スイス証券は19日、目標株価を6450円から6200円に下げた。
決算での保守的なガイダンス発表で、短期的な株価の動きに注意を要するとした。
同証による15年3月期の連結営業利益予想を4380億円から4200億円に見直し。
東京電力 (9501):6.7%安の376円と、昨年4月以来の400円割れ。
福島第1原子力発電所の浄化装置「ALPS」の不調で、ほとんど浄化できなかった汚染水が浄化済みのきれいな水を保管するタンクに流れ込んでいたことが発覚、浄化済み約1万2000トンの水が再び汚染された可能性が高いと
20日付の読売新聞朝刊が報道。
浄化作業の難航を懸念する売りに押された。
ソニー (6758):1.5%高の1757円。
部品調達を見直し、約1000社の調達先を世界の有力250社に選別すると20日付の日本経済新聞朝刊が報道。
発注量の増加で最先端部品を優先的に購入するという。
製品の開発力や競争力の向上につながるとの観測が広がった。
ニコン (7731):2.6%安の1661円。
JPモルガン証券は投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に下げた。
カメラ映像機器工業会(CIPA)の1月実績データが同証予想、前年のボトム水準を下回るなどデジタル一眼カメラ市場の弱さを考慮、中国での「D600」へのクレームで短期的な需要伸び悩みなどを想定した。
ディスコ (6146):1.3%高の6410円。
クレディ・スイス証券は19日、目標株価を7300円から7450円に上げた。
受注高の急回復、業績上振れ確度の高まりなどを背景に、14年3月期の連結営業利益は会社計画の154億円に対し、同証予想を159億円から167億円に修正、来期を170億円から198億円に変えた。
投資判断は「アウトパフォーム」継続。
日医工 (4541):1.1%高の1502円。
野村証券は19日、投資判断を「中立」から「買い」に上げた。
後発医薬品の普及促進策の恩恵が拡大するとし、相対的に競争力が高い同社の後発薬の売り上げ成長率を14年3月期起点に17年3月期にかけ年率12%とした。
目標株価は1900円。
酉島製作所 (6363):9.9%安の1208円。
14年3月期の連結営業損益が3億円の赤字と、従来計画の10億円の黒字から悪化する見通しと19日に発表。
海外受注案件で無償対応の必要がある補修費用の増加に加え、円安で海外調達費用も増える。前期は5億1700万円の黒字。
川崎化成工業 (4117):11%安の153円。
14年3月期の連結営業利益が1億7000万円の赤字に転落する見通しと19日に発表。
無水フタル酸、可塑剤など主要製品の販売が低調、電気料金値上げなど生産コストの上昇も響く。
従来計画は7000万円の黒字。
1株3円としていた期末配当も2円に下方修正する。
新家工業 (7305):5.6%高の151円。
14年3月期の連結営業利益見通しを5億5000万円から前期比57%増の6億4000万円に上方修正する、と19日に発表。
国内での公共投資増加などを受け、鋼管製品の販売が堅調、製品価格の是正も寄与する。
1株3円としていた期末配当も4円に上積み。
ホットマン (3190):ジャスダック市場に新規上場、公開価格の520円に対し68%高の871円で初値を付けた。
同社は1975年の設立で、宮城県仙台市に本社を置く。カー用品専門店のイエローハットなどをフランチャイズ展開。
14年3月期の1株利益計画は106円38銭で、公開価格ベースのPERは4.9倍だった。
終値は767円。
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