【シカゴ時事】
来週のシカゴ商品取引所(CBOT)の穀物先物市場では、週明け10日に発表される米農産物需給報告が重要な材料となる。
トウモロコシ、小麦の主要生産・輸出国であるウクライナをめぐる情勢にも、市場関係者は引き続き警戒している。
今週のトウモロコシ相場は急伸。
ロシアによるウクライナへの軍事介入を受け、同国の輸出をめぐる懸念が広がる中、週明けから上昇基調を維持。
市場予想を大幅に上回る米週間輸出成約高も相場を支援し、中心限月5月物は週末7日には一時5ドル台を付けた。
一方、米国の大豆の堅調な輸出が続いており、3月需給報告で米国の今年度の期末在庫が下方修正されるとの見方が出る中、中心限月5月物は大幅続伸して今週の取引を終えた。
ロイター通信がまとめた3月需給報告の米国の期末在庫見通しの市場予想は、
トウモロコシが14億8800万ブッシェル(2月需給報告は14億8100万ブッシェル)、
大豆が1億4100万ブッシェル(同1億5000万ブッシェル)。
ブラジル、アルゼンチンのトウモロコシ、大豆生産見通しも注目されるが、堅調な米国の輸出ペースを踏まえ、トウモロコシ、大豆の輸出需要がどの程度引き上げられるかが焦点となっている。
アレンデールのリッチ・ネルソン氏は「トウモロコシは米国の輸出が焦点」とした上で、需要項目の「飼料その他」が下方修正される可能性があると指摘。
米国の大豆に関しては「輸出は引き上げるだろうが、問題はその幅だ。
米農務省は期末在庫について、1億2500万ブッシェルを下回る水準に設定したがらない。
これが来週の需給報告に当てはまるのかどうかを確認することになる」と
述べた。
また、特にトウモロコシ、小麦市場では、ウクライナ情勢が同国や黒海地域の輸出に及ぼす影響が注目されており、取引関係者は今週末の事態悪化の可能性にも神経をとがらせている。
ネルソン氏によると、トウモロコシ5月物の上値抵抗線は7日の高値502.50セント、下値支持線は463.50セント。
大豆5月物の上値抵抗線も7日の高値1459.75セント、下値支持線は1402.00セント。
7日の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。
トウモロコシ5月物=前週末終値比25.50セント高の489.00セント
▽大豆5月物=43.75セント高の1457.75セント
▽小麦5月物=51.75セント高の654.00セント
(了)
[時事通信社]