◎外為:ドルが4カ月ぶり高値から下落、米国債利回りに反応
ニューヨークの外国為替市場ではドルが伸び悩む展開。
ドル指数は4カ月ぶり高値から下げた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合を来週に控えて、米国債利回りが朝方の上昇から、一転して約6週間ぶりの低水準に落ちたことが背景。
ドル 指数は一時9月以来の高水準をつけた。
今週発表される製造業統計は拡大ペースの加速が見込まれており、中古住宅販売も良好な結果が予想されている。
円は1週間ぶりの安値。
日本銀行は2日間の日程で金融政策決定会合を開催。
消費税率引き上げに伴う影響を抑えるために緩和策を拡大するとの見方がある。
RBSセキュリティーズの為替ストラテジスト、
ブライアン・デンジャーフィールド氏は
「10年債利回りが若干下げているのが、ドルが昨夜からの勢いを失った
背景だ」と述べ、
「ドルは全般的に金利市場に追随する」と続けた。
ニューヨーク時間午後5時現在、
ブルームバーグ・ドル・スポット指数 は0.1%上昇して1034.16。
一時は9月6日以来高水準となる1037.75をつけた。
ドルは対円で0.1%高の1ドル=104円30銭。
対ユーロでは1ユーロ=1.3561ドル。
ユーロは対円では0.2%上昇して1ユーロ=141円43銭。
米10年債利回りは2.83%。
一時は2.87%をつけた。
カナダ・ドル下落
カナダ・ドルは対米ドルで下落。
一時は約4年ぶりに1米ドル=1.10加ドルに達した。
カナダ中銀が金融緩和策を継続する兆候が材料となった。
米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング(DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによると、この日の外為オプションの店頭取引は710億ドルと、前日の390億ドルから拡大した。
対カナダ・ドルでのドルのオプション出来高は150億ドルで、シェアは21%と最大だった。
FOMCは今月28-29日に会合を開く。前回の12月17-18日に開催した定例会合では債券購入額を月850億ドルから750億ドルに今月から縮小する方針を示した。
ブルームバーグが今月10日に実施したエコノミスト調査によると、米金融当局は毎回の会合で100億ドルずつ減額を決定し、年内に債券購入策を終了すると予想されている。
マークイット・エコノミクスが発表する1月の米製造業景気指数は55と、前月の54.4からの上昇が見込まれている。
同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。
円は下げを埋める
円は対ドルで一時の下げを埋めた。
甘利明経済再生相が今日の時点でデフレ脱却したと言えるが戻るリスクあると述べたことに反応した。
エコノミストを対象にブルームバーグ・ニュースが行った調査で、全員が21、22日の金融政策決定会合で政策の現状維持が決まると予想した。
追加緩和の予想時期としては、消費税率引き上げ後の4-6月が12人(33%)と依然として最多の回答となった。
先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数によると、円は年初から2.2%上昇。
ドルは1.1%高。一方、ユーロは0.4%下げた。
原題:Dollar Drops From a 4-Month High as Treasury Yields PareGains(抜粋)
◎米国株:総じて高い、世界成長見通しへの楽観で-J&J決算に失望
米株式 相場は総じて高い。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)とベライゾン・コミュニケーションズの決算が失望を誘ったものの、世界経済成長に対する楽観から買いが優勢になった。
業績見通しがアナリスト予想を下回ったJ&Jは下落。
ベライゾンも安い。
月次契約者数の伸びが過去最高を記録した前年同期から鈍化した。
一方、資産家ダニエル・ローブ氏率いるヘッジファンド、サード・ポイントが株式を取得した化学品メーカー大手ダウ・ケミカルは上昇した。
JPモルガン・チェースが買いを推奨したアルコアは大幅高。
S&P500種株価指数は前営業日比0.3%高の1843.80。
騰落比率は3対2。一方、ダウ工業株30種平均は44.12ドル(0.3%)安の16414.44ドル。
ラッセル2000種指数は0.6%高の1175.72と過去最高値を更新した。
ボストン・アドバイザーズのファンドマネジャー、ジェームズ・ガウル氏は
「短期的には業績の伸びが続くことが特に重要だ。
割安感はもはやなく、現時点では適正水準にさえないかもしれないが、
投資家の心理は非常に楽観的だ。
上昇するには明るいニュースが必要になる」と述べた。
S&P500種は過去1カ月間に3度、上昇を阻まれた1850の水準に近づくと、
伸び悩んだ。
1月15日には1850.84と、取引時間中の最高値を付けた。
IMF見通し
IMFは米国や英国の成長加速を指摘し、今年の世界経済の成長率を3.7%と予想した。昨年10月時点では3.6%と見込んでいた。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、1月時点で業績がアナリスト予想を上回るとの見通しを示した企業と、下回るとの見方を示した企業の比率は1対2.5。
下回るとした企業の比率は、2009年3月に株価上昇局面が始まってから最も高くなった。
アナリストはS&P500種株価指数の構成企業について14年に8.8%増益を見込んでいるものの、これは1年前の時点での13年についての予想とほぼ同水準。
データによると、結局13年の増益率は同予想の半分程度にとどまった。
5年にわたる強気相場で、S&P500種は弱気相場で付けた安値から170%余り上昇。
バリュエーションは09年来の高水準付近に押し上げられた。
ブルームバーグがまとめたデータによると、S&P500種指数の株価収益率(PER、予想ベース)は15.6倍と、過去5年間の平均値14.1倍を上回っている。
14社が決算発表
21日はS&P500種の中でテキサス・インスツルメンツやトラベラーズなど14社が決算を発表。
ブルームバーグの実施したアナリスト調査によると、構成銘柄全体では第4四半期に1株利益が6%増、売上高は2.2%増が見込まれている。
ブルームバーグがまとめたデータによると、今シーズンの決算を発表したS&P500種企業62社のうち、68%で利益が予想を上回り、売上高が予想を上回ったのは66%だった。
S&P500種のセクター別では10業種のうち公益事業株など8業種が上昇した。
一方、通信サービス株は下落した。
J&Jは1.1%安。
同社が示した2014年の通期利益見通しは1株当たり5.75-5.85ドル。
ブルームバーグがまとめたアナリスト18人の予想平均(5.86ドル)を下回った。
ベライゾンは1.3%安。
月次契約者数は160万人増と、伸びは過去最高を記録した前年同期の210万人増を下回った。
ブルームバーグがまとめたアナリスト9人の予想平均は130万人増だった。
原題:Most U.S. Stocks Rise on Global Growth Outlook as J&JDeclines(抜粋)
◎米国債:10年債利回りが6週ぶり低水準付近-経済情勢を見極め
米国債市場では10年債利回りが6週ぶり低水準付近で推移。
市場参加者は景気が十分に回復し、金融当局が債券購入プログラムの規模をさらに縮小できるかどうか見極めようとしている。
今週発表予定の経済指標では、1月の製造業活動を示す指数の上昇が見込まれている。そうした中で米国債利回り は一時上昇する場面があった。
連邦公開市場委員会(FOMC)は来週、政策決定会合を開催する。
前回会合では、債券購入額 を毎月850億ドルから750億ドルに減らした。
17日に発表された消費者マインド指数は低下。
また10日発表された雇用統計では雇用者数の増加幅が予想を大きく下回った。
ED&Fマン・キャピタル・マーケッツの
米金利セールス責任者、トーマス・ディガロマ氏は
「金融当局は量的緩和を縮小しているが、経済の成長ペースはひどく低調で、当局が近く利上げをし、政策を引き締めることに必死になっているとの
懸念は和らいでいる」と指摘。
「利回りが3%を大きく超えて上昇するまでは、レンジ相場で様子を見ることになるだろう」と述べた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比ほぼ変わらずの2.83%。
50日移動平均線を2営業日連続で下回った。
一時5bp上昇の2.87%を付ける場面もあった。
17日には
2.816%と、昨年12月11日以来の低水準を付けていた。
同年債(表面利率2.75%、2023年11月償還)価格はこの日2/32下げて99 10/32。
米国債市場は前日、キング牧師生誕記念日の祝日で休場だった。
米国債リターン
ブルームバーグ米国債指数によれば、米国債の月初来リターンはプラス1%と、このままいけば昨年4月以降で最大のリターンとなる。昨年11、12月のリターンはマイナスだった。
RBSセキュリティーズ(コネティカット州スタンフォード)の米国債戦略責任者、ウィリアム・オドネル氏は「日々のモメンタムはなお強気だ」と指摘した。
FOMCは今月28-29日に会合を開催する。
昨年12月の前回会合では、毎月の債券購入額を100億ドル縮小することを決定した。
ブルームバーグが10日実施したエコノミスト調査では、今後も会合ごとに100億ドルずつ縮小すると予想されている。
FF金利見通し
市場参加者の間では、金融当局は政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を向こう1年間は0-0.25%で据え置くと予想している。
ブルームバーグがまとめたFF金利先物動向によると、当局が2015年1月までにFF金利を引き上げる確率は22%となっている。
10年債利回りは先週17日までの5日間で4bp下げて2.82%となった。
これで週間ベースでは3週連続の低下。
ジャニー・モンゴメリー・スコットの
チーフ債券ストラテジスト、ガイ・リーバス氏は
「ファンダメンタルズの面で大きな変化が見込まれ、FOMC会合が近づいている状況では、この利回り水準で無理して買いを急ぐ必要はない」と述べた。
原題:Treasury Yields at Almost 6-Week Low as Investors WeighOutlook(抜粋)
◎NY金:下落、緩和縮小継続の観測やドル上昇で
ニューヨーク金先物相場は下落。
米金融当局が緩和縮小を継続するとの観測を背景にドルが上昇、代替投資とての金買いが後退した。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は28、29両日に会合を開く。
インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の
ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、
「次回FOMC会合への思惑とドルの強さが金にマイナスに働いている」
と指摘。「金は引き続き圧迫されるだろう」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物2月限は前週末比0.8%安の1オンス=1241.80ドルで終了。
原題:Gold Drops Most in Three Weeks on Outlook for ReducedStimulus(抜粋)
◎NY原油:上昇、ブレントは4日ぶり反発-IEA予想に反応
ニューヨーク原油先物相場は2週間ぶり高値を付けた。
北海ブレント原油は4営業日ぶり反発となった。
国際エネルギー機関(IEA)は、経済が力強さを増しているとして世界石油需要見通しを上方修正した。
IEA月報によると、2014年の世界消費は日量130万バレル増えて過去最高の9250万バレルとなる見込み。
エナジー・アナリティクス・グループのディレクター、トム・フィンロン氏は
「原油相場は主にIEA月報および世界の需要拡大見通しに反応して
上昇した」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物2月限は前営業日比62セント(0.7%)高の1バレル=94.99ドル。
期近物の終値としては1月2日以来の高値となった。
中心限月となっている3月限は38セント上げて94.97ドル。
ロンドンのICEフューチャーズ・ヨーロッパで取引されるブレント先物3月限は38セント上昇して1バレル=106.73ドルで終えた。
原題:Brent Crude Rises First Time in Four Days on IEA DemandForecast(抜粋)
更新日時: 2014/01/22 08:01 JST