[東京 10日 ロイター]
- イオン(8267.T)は10日、2013年3―11月期の連結営業利益が前年同期比4.1%減の948億円になったと発表した。
コンビニなどとの競争が激化している食品スーパーが苦戦しているほか、買収したダイエー(8263.T:)やイオンマーケット(旧ピーコック)の不振が影響した。
構造改革を進めたディベロッパー事業と総合金融事業は過去最高の営業利益となったが、カバーしきれなかった。
2014年2月期の連結営業利益予想は2000―2100億円(4.9―10.2%増)で据え置いた。
森美樹副社長は会見で「4月の消費増税を控え、これから駆け込み需要が発生する。
グループの総合力で着実に取り込んでいきたい」と述べた。
営業利益予想は、トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト14人の予測平均値2099億円と同水準となっている。
<傘下入りの企業が不振>
「イオンマーケット」を含む3―11月期のスーパーマーケット事業の営業利益は67%減の37億円にとどまった。
「イオンマーケット」を除くと、四半期ベースで9―11月期はわずかながら増益に転じたものの、イオンマーケットを含めると、9―11月期は16億円の減益となっている。
森副社長は「業態を超えた競争やイオンマーケットへの先行投資が減益要因」と説明。
現在、15年2月期末までに800店舗を対象に店舗活性化を進めている。
また、イオンマーケットについても、WAONカードや「トップバリュ」導入で業績改善につなげたい考え。
8日に14年2月期予想を営業赤字に修正したダイエーも減益要因となっている。
グループのプライベートブランド「トップバリュ」の導入やイオンとの共同仕入れなどを拡大。
既存店の活性化も進め、早急に立て直しを図る方針。
ダイエーの村井正平社長は、
店舗閉鎖について「一部でも可能性があれば、店舗
閉鎖はなるべくやらない」との考えを明らかにした。
<PB売上高、年間計画は未達>
3―11月期の連結営業収益は前年同期比11.8%増の4兆6211億円となった。今期1兆円を計画していたPB「トップバリュ」は、11月までで5463億円にとどまり、「1兆円の達成は厳しい」(横尾博専務執行役)状況。
農水畜産品など相場に連動する食品の開発が遅れたことが要因。
4月の消費増税後には全品をリニューアルし、総額での商品価格を据え置くことで、より価格に敏感なっている消費者のニーズに応える考えだ。
<中国 事業、靖国参拝の影響は出ていない>
安倍晋三首相の靖国神社参拝の中国 事業への影響について、森副社長は、尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題のような混乱は起きていないとの認識を示した。
同社長は「一昨年の尖閣諸島問題時のような大混乱は起きておらず、中国事業は堅調に推移している」と述べた。
関係者によると、12月の売上高は増加しているという。
(清水律子 編集:山川薫)