仙台の伝統門松復元 瑞鳳殿など4施設 木柱高さ3メートル | 人生の水先案内人

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瑞鳳殿資料館前に再現された伝統門松。スリムで伸びやかな形をしている

 藩制期に仙台城で飾られた伝統様式の門松が、仙台市青葉区の瑞鳳殿と仙台文学館に設置されている。


門松といえば斜めに切った竹と松の組み合わせが一般的だが、伝統門松はクリの木を使った背高のスタイルで、現在はほとんど見ることができない。


年明けには市内のほかの文化施設2カ所でも樹脂製レプリカを展示する予定で、埋もれつつある地域文化に触れる機会になりそうだ。

瑞鳳殿の資料館前に置かれた一対の門松は高さ約3メートル。


クリの木を柱にして松と笹竹が添えられた。


柱の間に竹を渡し、しめ縄とわらで作った飾りが下げられている。
 

伝統門松について、市博物館は数年前から調査研究を進め、古文書などから仙台城に飾られていた数や寸法を把握した。


材料は、泉区根白石の農家8軒が毎年献上していたことも分かった。
 

博物館の働き掛けで再現された門松は、かつて藩有林の管理を任された「山守(やまもり)」の一軒で、伝統様式を継承している根白石の農業熊谷和夫さん(71)の指導で制作した。
 

熊谷さんは「私の代でやめるわけにいかないと続けてきた。皆さんに見てもらえてうれしい」と語る。


天然材の調達は大和町の黒川森林組合が協力した。
 

博物館によると、伊達政宗が正月の和歌と共に伝統門松の絵を書き付けた紙が県内の寺に残る。


伝統門松は城下の市街地でも飾られたが、天然材の確保が難しく、戦前にかなり廃れたという。
 

門松は本来、国内の土地ごとに材料や形が異なっていた。


同館市史編さん室の倉橋真紀さん(41)は「画一化された現代の門松とは違う、地域に根差した独特の形を楽しんでほしい」と話す。

<メモ>

伝統門松の展示は瑞鳳殿が来年1月14日まで、

仙台文学館が2月11日まで。


レプリカを市歴史民俗資料館(宮城野区)が1月5~27日、

市博物館(青葉区)が1月9日~2月17日に展示する。

瑞鳳殿と歴史民俗資料館の展示場所は有料スペース内のため、

見学には通常の入館料が必要となる。


2012年12月29日土曜日