2012.12.28 07:00
いざ転職をと思っても、「自分にはどんな仕事が合っているかわからない」と、一歩前に踏み出せずにいるビジネスパーソンがとても多い。
今回は、さまざまな分野で活躍する“マッチングのプロ”に、「自分に合った仕事」を見つけるために実践すべきことについてうかがった。
具体的に何をすればいいのか、どんな自己分析が必要なのか、どんな発想で仕事探しをすればいいのか…。
すぐに取り入れられる「仕事探しのヒント」を紹介する。
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株式会社リクルートエグゼクティブエージェント エグゼクティブコンサルタント 森本千賀子氏
リクルート人材センターに入社後、大手からベンチャーまで幅広い企業への人材戦略コンサルティング、採用サポート支援を手がける。企業と求職者のニーズをマッチさせる問題解決力、コーディネート力に定評があり、現在までに約1万人の転職希望者と接点を持ち、約2000人の転職に携わる。
2010年4月よりリクルートエグゼクティブエージェントに出向。
現在は経営幹部・エグゼクティブ層の転職サポートに携わる。
「読書のすすめ」店長 書籍プロデューサー 清水克衛氏
大学卒業後、大手コンビニエンスストアの店長を10年間務めた後、周囲の猛反対を押し切り、“本をすすめる書店”である「読書のすすめ」を東京都江戸川区に開業。
全国からお客が訪れるほか、書店での売れ筋本が全国でのベストセラーになるほど、多大な影響力を持つ。
2003年にNPO法人読書普及協会を立ち上げ、代表に。全国を回っての講演活動も行う。
SBIモーゲージ株式会社 取締役執行役員常務 横山信治氏
小学生のころに落語家の笑福亭松鶴に入門し、笑福亭手遊(おもちゃ)という芸名で、最年少プロ落語家としてテレビ、ラジオなどに多数出演。
その後、1982年、日本信販株式会社現三菱UFJニコス)に入社。
営業成績全国最下位から全国NO.1へ躍進。
2001年5月に日本初のモーゲージバンクとなるSBIモーゲージ株式会社設立に参加。3000人以上の採用面接に立ち会った経験から『仕事に幸せを感じる働き方』の著書を出版、注目を集める。
笑福亭鶴瓶氏の元兄弟子としても有名。
人と企業のマッチングのプロ 森本千賀子氏に聞く
森本氏は、これまでに1万人を超える求職者と関わり、約2000人を超える求職者と企業とをマッチングさせてきた。
そんなマッチングのプロが指南する、「自分に合った」仕事を見つける方法とは?
まずは自分の適性をチェック!社会人のための適性診断
過去の「判断基準」を振り返ってみよう
これまでの自分を振り返り、進学や就職など、大きな転機で「なぜ自分はそれを選んだのか」を分析してみましょう。
そこには、楽しかったことや大事にしたいものなど、自分なりの“判断基準”が必ずあったはずです。
それをキーワード化して書き出してみると、その中に、自分自身が大事にしてきた「価値観」が明確になるはずです。
自分が大事にしてきたものは、評価なのか、成長速度なのか、報酬なのか、それ以外にもいろいろあるでしょう。
まずは自分の価値観を客観的に認識すること。
自分が理想とする「価値観のポートフォリオ」を組んでみるといいかもしれません。
そして今の仕事とそのポートフォリオとがずれていないか確認する。
今の仕事が合っていないと感じることは、そこにギャップがある可能性が大きいと思います。
【STEP2】身近な人から、未経験の仕事の情報を手に入れよう
「自分に合う仕事がわからない」というのは、ゴールが決められずに迷っている状態だといえます。
なぜ迷うのかといえば、実は「世の中にどんな仕事があるか」を知らないからでしょう。
世の中には、本当に多くの仕事があるにもかかわらず、わずかな情報だけで選ぼうとするため、「選択肢がない」と悩んでしまうんです。
そうならないためにも、情報収集は大事。例えば「リクナビNEXT」のような転職サイトを隅々まで見るなどして、情報収集するのもいいですが、身近な人に「どんな仕事をしているのか」積極的に話を聞いてみてもいいかもしれません。
家族や友人、飲み会で会った人など、仕事内容を深く聞いてみる。
身近なところにこそ、世の中を知るチャンスがたくさんあるんです。そうやって、いろいろな仕事について興味を持つことができれば、視野が広がって、思わぬ選択肢が増えたりするものです。
まずは自分の適性をチェック!社会人のための適性診断
【STEP3】
憧れの人を分析し、自分が今「やらなくてはいけないこと」を理解しよう
あなたが理想とする人はどんな人なのか、描いてみてください。
「こんな生き方に憧れる」「あの人みたいになりたい」といった、できるだけ具体的なイメージを持つことが大事です。
身近にいなければ、映画やドラマ、小説の中の主人公でも構いません。
自分の生き方を考えるうえで、目標にできる将来像を、より具体的に、強く持ってください。
将来像が定まったら、近づくためにどうするかを考えていきましょう。
その際に大事なのが、「Can(できること)」「Will(やりたいこと)」「Must(やらなくてはいけないこと)」という3つの視点です。
最初の2つを軸にして仕事を探してしまう人が多いですが、それでは、実は理想の自分には近づけません。
将来を見据えたうえで、「今やらなくてはいけないこと」も意識することで、将来につながるキャリア選択になるでしょう。
それが結果的に「自分に合う」という感覚につながるはずです。
つまり、この3つの視点を均等に、バランスよく持つように意識しながら、仕事探しをすることが、結果として将来的に高い価値を発揮できる人材になることにつながります。