12月13日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料があった銘柄の終値は以下の通り。
輸出関連株:
シャープ (6753)が前日比6.4%高の250円、
トヨタ自動車 (7203)が1.1%高の3600円、
ソニー (6758)が6.4%高の886円など。
米連邦準備制度理事会(FRB)が前日の連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和継続姿勢を示したことを受けて、来週に開かれる日本銀行の金融政策決定会合についてあらためて緩和観測が強まり、東京外国為替市場ではドル・円相場が約9カ月ぶりの円安水準で推移。
円は対ユーロでも約8カ月ぶり円安となり、為替採算の改善期待から、電機や精密機器、自動車といった輸出関連株が買われた。
証券株:
野村ホールディングス (8604)が前日比4%高の364円、
大和証券グループ本社 (8601)が4.1%高の407円など軒並み上昇。
TOPIXが約7カ月半ぶりに一時800ポイントを回復した上、東証1部売買代金も1兆4895億円と約1カ月ぶり高水準に膨らむ中、相場活況が業績に好影響を与えると期待する買い圧力が増した。
パナソニック (6752):7.9%高の481円。
バークレイズ証券が12日付で、投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に、目標株価を430円から540円に引き上げた。
同証券の藤森裕司アナリストらはリポートに、中期投資の観点から株価はボトム圏と考えられ割安感が強いと記述。
強気に転じた要因として、追加経費削減への期待やPDPからの完全撤退など事業選別が進む点、年間2000億円以上のフリーキャッシュフロー創出力、の3点を挙げた。
ニトリホールディングス (9843):4.5%安の6120円。
同社は海外製品を仕入れ、国内で販売しており、円安進行は収益デメリットになりやすい。
同様の理由で、エービーシー・マート (2670)も1.9%安の3605円。
13日の東京外国為替市場でドル・円相場は一時1ドル=83円67銭と、3月21日以来の水準まで円安が進行した。
東京エレクトロン (8035):2.4%高の3800円。
2013年度に液晶パネル製造装置の生産を中国に移管する、と13日付の日本経済新聞朝刊が報じた。
テレビ向け大型パネルの価格低下で同装置の価格が下落しており、生産移管でコスト競争力を高めるといい、日本での生産に比べ2-3割コスト削減が可能、と同紙は伝えている。
太陽光関連株:
トクヤマ (4043)が8.2%高の159円、
フェローテック (6890)は15%高の325円。
中国科学技術省は、太陽光発電の利用促進策の一環として補助金を給付する企業約100社(総発電量2.8ギガワット)を発表した。
これを受け、12日の米国市場で、中国インリー・グリーンエナジーのADR終値が18%高、トリナ・ソーラーは10%高となっており、きょうの日本の太陽光関連株を買う動きにもつながった。
東鉄工業 (1835):5.6%高の1058円。
野村証券が12日付で、投資判断「買い」、目標株価1220円で調査を開始した。
同証券の前川健太郎アナリストは、短期業績は回復傾向、中期的にも耐震化による需要拡大を見込む、と投資家向けメモに記述した。
JR東日本の耐震補強対策などの強化本格化は14年3月期以降と見込まれ、JR東向けの売上高が約80%と高い同社の中期業績への恩恵は大きいと指摘している。
アマガサ (3070):ストップ高に当たる4万円(25%)高の19万9200円。
11日に来年2月1日を効力発生日とし1株を200株とする株式分割を発表、売買単位を100株とする単元株制度も併せて採用する。
株式の流動性向上などを期待した買いが続いた。
12日の取引も3万円高の15万9200円とストップ高で終えていた。
東洋電機製造 (6505):0.9%安の223円。
13年5月期の連結純利益見通しを従来比56%減の3億5000万円(前期比55%減)に下方修正する、と12日発表した。
交通事業で設計費・開発費が想定以上に増加したことなどが響く。
コロプラ (3668):東証マザーズ市場にきょう新規株式公開(IPO)した。
午後に付けた初値は公開価格(3000円)比88%高の5650円。
その後は売りに押され4660円で終えた。
同社は、携帯電話向けの位置情報ゲームプラットフォームやスマートフォン特化型アプリの開発、運営など手掛ける。
13年9月期の単独業績は、売上高が前期比97%増の99億9200 万円、純利益は同62%増の12億6000万円を見込む。
アジュバンコスメジャパン (4929):東証2部市場にきょう新規株式公開(IPO)した。
初値は公開価格の1250円を4.8%上回る1310円。
終値は1171円。
同社は美容室や理容室、エステティックサロン向け化粧品の商品企画、研究開発、販売を主な事業とする。
13年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.3%増の43億6600万円、純利益は同74%増の4億8000万円を見込む。
一建設 (3268):2.1%高の2671円。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付で、目標株価を2900円から3100円に引き上げた。
投資判断は「アウトパフォーム」で継続。
同証券の小澤公樹シニアアナリストはリポートで、建売、子会社とも順調、PERは同業他社比較で依然割安、と指摘した。
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更新日時: 2012/12/13 15:46 JST