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宮城県気仙沼市鹿折地区の打ち上げ漁船「第18共徳丸」の取り扱いをめぐり、菅原茂市長と地元住民との意見交換会が9日、鹿折小であった。
市側は「津波の脅威を伝承する震災遺構として保存したい」とする基本姿勢を強調。
祈念公園で保存する場合のイメージを示した。
菅原市長は「付近住民への配慮や長期保存の観点から、さや堂(上屋)で囲う検討が要る」と説明。
上屋を建て公園として整備した場合の費用を9億~10億円、
上屋を設けず周囲を高い樹木などで囲った場合でも4億~6億円掛かるとする試算を示し、
2案の構想図をスクリーンで映した。
ただし整備は「国の予算で行うことが条件」とし、総選挙後の新政権による震災遺構への政策なども見据え、結論を出す時期は「(船主との間で)年末までとしてきたが、年度内が一つのポイント」とした。
また保存か撤去かの判断の際には、船主の意向や地元住民の理解、
区画整理事業の進行状況なども条件とする。
参加した約160人の住民からは
「船がある地区住民は保存に反対しており、その意を尊重してほしい」
「津波の教訓を後々まで伝えるため残すべきだ」
「住民アンケートをしてほしい」など、さまざまな意見が出された。
