10月26日(ブルームバーグ):
きょうの日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の
午前終値は以下の通り。
ファナック (6954):前日比2%安の1万2710円。2013年3月期営業利益見通しを前期比7.6%減の2050億円と公表し、事前の市場予想である2164億円を下回った。クレディ・スイス証券では、中国の工作機械の受注動向次第では、会社側の新たな通期業績予想も未達リスクが残る印象と指摘。業績に対する懸念から売りが膨らんだ。
キヤノン (7751):1.9%安の2596円。12年12月期純利益予想を減額し、前期比5.9%減の2340億円とした。従来予想は0.6%増の2500億円。世界経済減速による市況悪化や中国での販売リスクを反映させた。修正後の予想はブルームバーグ・データによるアナリストの予想平均値2392億円を下回る。ゴールドマン・サックス証券では、多くの懸念点が顕在化した想定以下の決算だとし、新計画も余裕がないと分析した。
ソフトバンク (9984):1.7%高の2600円で、東証1部売買代金首位。
同社が株式70%を取得することで合意した米携帯電話3位スプリント・ネクステルの7-9月純損益は1株当たり26セントの赤字となり、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想(43セントの赤字)に比べ赤字が小幅に収まった。
ネットワーク投資の支出を遅らせたことやスマートフォン(多機能携帯電話)での値引き減少が寄与した。
シャープ (6753):6.3%高の170円。
米国のIT、パソコン大手など複数社から出資を受ける資本提携を目指していることがわかった、と26日付の朝日新聞朝刊が報じた。
新たな交渉先では、パソコン大手ヒューレット・パッカードや半導体大手インテル、IT大手のマイクロソフト、グーグル、アップルなどを想定しているという。
アドバンテスト (6857):5.9%高の1009円。
パソコンの販売不振などを理由として、13年3月期営業利益予想を従来の120億-200億円から60億-160億円へ減額修正した。
ただ、JPモルガン証券はPCプロセッサ系とメモリー関連は年末にかけ弱含みだが、それ以外のスマホ系は好調でプロセッサ系も年明けには回復を見込むと予想。
第2四半期が受注のボトム、として投資判断「オーバーウエート」を継続した。
ディー・エヌ・エー (2432):3.1%高の2574円。
シティグループ証券では、サイバーエージェント(4751)の7-9月決算でSAP事業収入が大きく増加したとし、その主力タイトルがDeNA向けの「神撃のバハムート」と「アイドルマスター」であり、両タイトルは非常に好調に推移したようだと推察。
その結果、DeNAの7-9月国内課金収入は想定以上に好調の可能性があると指摘した。
ニチハ (7943):6%安の898円。
4-9月営業利益は前年同期比1.5%減の36億1000万円(従来予想35億円)だったもよう、と発表した。
利益は上振れた半面、売上高は従来の490億円から486億7000万円へ0.7%減額した。
大和証券では売上高が同証券予想の500億円を下回っているとし、他の建材メーカーと比較して同社販売のスローダウンの傾向は強いと分析。
株価は短期的には利益確定が先行する形も予想されるとした。
ゴールドクレスト (8871):5.3%安の1211円。
4-9月の営業利益は前年同期比35%減の21億300万円だった、と発表。
採算性を重視した用地の選別取得、都心部を中心とした競争力の高い新築分譲マンションの供給を徹底した結果、売上高が前年水準から3割以上減ったことが響いた。
前期比18%減の60億円で据え置いた13年3月通期計画に対する進ちょく率は35%。
オリックス (8591):2.7%高の8390円。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。
「不動産市況の回復」に対する見方を従来よりも強気に変更したほか、これまで株価の重しになっていたと想定する新規投資の遅れについても、「マネジメントの投資意欲」の変化を予想したとしている。
目標株価は1万円。
三菱電は4%安の605円、住友重機は3.7%安の283円。
両社の過大請求事案について、発注側の防衛省などとの契約や過大請求の経緯などを会計検査院が調査した結果が25日発表された。
三菱電機は「契約に反した行為で、誠に申し訳なく深くおわびする」とのコメントを電子メールで送付。
住友重機は防衛省との契約総額は昨年度までの5年間で約258億円だとウェブサイトで発表した。同問題による業績への影響が不安視された。
ヤマハ (7951):7.2%安の723円。
4-9月純利益は前年同期比17%増の33億円と、従来予想60億円(前年同期比2.1倍)を下回ったようだ、と発表。
楽器事業の販売下振れや半導体構造改革費用の前倒し計上が響く。
ワコム (6727):7.1%高の20万4000円。
4-9月営業利益は前年同期比3倍の26億5700万円だった。
クレディ・スイス証券では、事前に上方修正発表があったため数値に驚きはないとしたが、今期上振れには期待できようともリポートで指摘した。
会社側では同時に16年3月期までに売上高1200億円以上(今期計画は557億円)、売上高営業利益率15%以上とする新たな中期経営計画も発表した。
日本ユニシス (8056):5%高の566円。
4-9月営業利益は前年同期比2.1倍の42億円(従来予想は26億円)だったもよう、と発表した。
ハードウエアとソフトウエアの売り上げが堅調に推移したことが要因。
本業での業績好調が評価された。
記事についての記者への問い合わせ先:
東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Nick Gentle ngentle2@bloomberg.net
更新日時: 2012/10/26 12:19 JST