【Monday i. インタビュー】JICAモザンビーク・那須隆一所長 | 人生の水先案内人

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 ■補完関係築ける最適パートナー

 --日本がモザンビークとの協力関係を深めるメリットは

 「エネルギーや鉱物資源が豊富で日本向けの安定供給にも貢献できる。


三井物産が参画する大規模天然ガスの開発が進むほか、ナカラ回廊にもつながるテテ州では新日本製鉄が原料炭の探鉱に乗り出している。


石炭輸送では農業とインフラ面で共有できる部分もある。このほか、ブラジル企業がリン鉱山の開発も手がけている」

 

--モザンビークにとって農業の重要性は

 「主要産業の農業振興による雇用創出や収入拡大へのモザンビーク政府の期待は大きい。


インフラ不足に加えて小規模農家が中心のため開発は遅れているが、大規模農業や農機の導入が進めば生産効率が向上し、自国の食糧安全保障につながると考えている。


将来的には輸出産業に育てることも狙っている」

 

--ブラジルと農業開発で協力する意義は

 「ブラジルがセラード開発での経験を生かした農業経営を、日本が土壌や品種改良技術、流通機能を担うことで、それぞれの強みを生かした補完関係が築ける。

ブラジルとモザンビークは同じポルトガル語圏で気候風土も似ているなど共通点が多く、パートナーとして最適だ」

 

--ブラジルに学ぶ点は

 「4月の官民調査団派遣以降もブラジル側は企業が個別に調査団を相次いで出し、入植準備も具体化している。


政府機関などを中心にナカラ回廊の農業開発向け投資ファンドが立ち上がるなど、スピード感は相当だ」

 

--今後の展開は

 「2013年末にも3カ国でモデルになる農業開発事業に取り組みたい。


将来は肥料プラントから飼料工場、食品加工までのバリューチェーンが出来上がり、企業の商機も拡大するだろう」

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【プロフィル】

那須隆一所長

 なす・りゅういち 立命館大法卒、

1984年国際協力事業団(現・国際協力機構=JICA)。

国際協力人材部、総務部や

ホンジュラス、エルサルバドル、パナマ勤務を経て

2011年11月からモザンビーク所長。

51歳。