2012.10.5 08:51
国内生保最大手の日本生命保険が、米ドル建て劣後債を発行する方針を
固めたことが4日、分かった。
同社が劣後債を発行するのは初めて。
欧州債務危機を背景にした世界景気の減速で、運用環境が悪化しており、
財務基盤を増強する。
発行する劣後債は期間30年で、金額は1千億円規模の見込み。
早ければ月内にも発行し、海外の機関投資家を中心に販売する。
同社はこれまで、株式会社の社債にあたる基金債を発行してきたが、
大半が国内からの資金調達。
今回、劣後債を海外向けに発行することで、
資金の調達手段を多角化する狙いがある。
大手生保は、保険会社の財務の健全性を示すソルベンシーマージン比率が
平成24年3月期から厳格化されたのを受け、資本増強を迫られている。
日本生命の同比率は24年6月末時点で541・8%で基準になる200%を
上回っているが、より財務基盤を固める。
劣後債は普通社債よりも元本や利息の返済順位が低いため、
自己資本を強化できる。
第一生命保険も昨年3月、返済期限がない永久劣後債を発行している。