四国遍路ぶらり寄り道 87番札所・長尾寺 前山へんろ資料館(香川県さぬき市 | 人生の水先案内人

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前山へんろ資料館(香川県さぬき市) 87番札所・長尾寺
 
300年前の札など収蔵

さぬき市長尾西の四国霊場八十七番札所・長尾寺を参り終えれば、

結願(けちがん)は目前。はやる気持ちを抑えつつ、

これまでの旅を振り返りながら歩いていると、

前山ダムのほとりに茶色い建物が見えてくる。

ここが結願を控えたほとんどのお遍路さんが立ち寄る、

前山へんろ資料館(同市前山)。

約三百年前の納経帳や納め札など千三百点余りの貴重な史料を収蔵する、

通称「おへんろ交流サロン」だ。近年の遍路ブームに後押しされ、

一九九九年十一月の開館から来場者数は右肩上がり。

昨年七月には十万人を突破した。

オープン以来、全国からの来場者に資料について説明したり、

茶菓子の接待を毎日続けているのが郷土史家の館長・木村照一さん(67)。

なぜ、人は遍路に導かれるのか。

三十余年の研究と十年にわたるお遍路さんとの対話を基に、

木村さんが教えてくれた。

「遍路の目的は、亡き人のめい福を祈る追善供養、

生前に自らの死後の幸せを願う予修供養、

自分探しの旅の三つに大別されます。

それぞれの人がそれぞれの目的と価値観で巡っているんです」

近年は、自分探しに重点を置いて巡礼する人が増えたと指摘する木村さん。

退職を機にバス巡礼を楽しむ団塊世代はもちろん、

大きなリュックサックを背負って歩き遍路を続ける若者も目立つようになった。

「四国遍路は時代とともに変わってきたが、人の信仰は変わらない。

そして接待をする側の心も」と笑う。

 この場を訪れ、「もう一度巡礼したい」。

一人でも多くのお遍路さんがそう思って
くれることを願い、きょうも木村さんはお接待に精を出している。(四国新聞)

 
【メモ】

長尾寺は739年、

行基が霊感を得て聖観音菩薩(ぼさつ)像を刻み、

堂宇に安置したのが始まりとされる。

琴電長尾駅から東へ200メートル。

交流サロンは長尾寺から県道3号線を南へ5・5キロ、

徒歩約1時間40分。



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【写真説明】お遍路さんに資料の説明をする木村館長(左奥)