8月20日(ブルームバーグ):
債券相場は朝安後に横ばい圏に戻している。
あすの5年債入札に向けた売りなどが先行したが、前週末の米国債相場の反発や長期金利の0.8%台半ばで買いが入ったことが相場を下支えしている。
東京先物市場で中心限月9月物は、前週末比4銭安の143円55銭で取引を開始した。直後に143円53銭まで下げたが、その後は水準を切り上げ、一時は横ばいの143円59銭を付けた。
現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物の324回債利回りはまだ取引が成立していない。
前週末には0.86%と、16日に付けた2カ月ぶり高水準に並んだが、そこでは買いが入り、0.83%まで低下する場面があった。
30年物の36回債利回りは横ばいの1.85%。
みずほインベスターズ証券の落合昂二チーフマーケットエコノミストは、
前週は金利上昇後に押し目買いやショートカバー(売り建て)の買い
戻しが入ったが、きょうは様子見姿勢が強く、小安く始まったと説明。
「米経済指標の改善で株価が持続的に上がる状況になれば、債券は
重い展開が続く」との見方を示した。
17日の米国債相場は小幅反発。10年債利回りは前日に一時1.86%まで上昇。
200日移動平均に並ぶ水準となり、売りが下火になった。
米10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp)低下の1.81%程度。
一方、欧州中央銀行(ECB)は、ユロ圏各国の国債利回りに上限を設定し、
これを上回った場合は市場で債を購入することを検討している。
次回9月6日に開く定例理事会で目標設定の是非を決定するという。
独誌シュピーゲルが情報源を明示せずに伝えた。
財務省はあす21日、5年利付国債(8月債)の価格競争入札を実施する。
前週末の入札前取引では0.235%程度で推移。このため、表面利率(クーポン)は前回債と同じ0.2%が見込まれている。
発行額は2兆5000億円程度。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニア債券ストラテジストは「あす5年債入札、23日には20年債入札を控えているため、神経質な地合いが想定される」と言う。
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山中英典、青木勝 h.y@bloomberg.net
更新日時: 2012/08/20 09:31 JST