【人事制度 新時代】企業価値の承継とさらなる発展に貢献する行動 2012.8.1 | 人生の水先案内人

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2012.8.1

□社会保険労務士、人事・労務 チーフコンサルタント 畑中義雄


今回は、未来志向の人事制度である「バリュー評価」の具体的な評価方法に

ついてご説明したいと思います。


バリュー評価とは、自社のミッションおよびビジョンを理解し、企業価値の承継とさらなる発展に貢献する行動ができているかどうかを評価するしくみです。


会社のミッションおよびビジョンを踏まえ、10年後、15年後という未来の組織の姿を描いた上で、その姿を実現するための「自社の社員としてのあるべき行動」を社員も参画するワークショップ形式で抽出します。


それらの行動を評価項目として整理し、例えば360度評価といった手法を用いて、原則的に「できている人を加点評価」する形をとります。


これは、どの行動が、自社のミッションおよびビジョンを理解した行動なのかを判断することは容易ではないため、できない人を減点するというのは運用上難しいといえます。


バリュー評価は、直接的に会社業績や個人の仕事のスキルとは関係ないので、賞与や昇給に結び付けるのは難しいでしょう。


従って、通常の賞与とは別の特別賞与や表彰制度などで反映するのがいいでしょう。


一人の優秀な人材が、短期間で、企業理念に沿った新たなビジネスモデルを作ることができる時代は終わりつつあります。


これからは、異なる価値観を持った多様な人材が、ミッションおよびビジョンを共有し、その考えや経験を持ち寄り、つながり、その企業が実施してゆくべき

新たな事業を生むような仕組みづくりが求められます。


決して、1年や2年で、目に見える結果がでるものではないかもしれません。だからこそ、中期的な視点に立って、未来志向でコツコツ行動を積み重ねていく必要があると思います。


未来のあるべき姿から今の行動を考えるという中長期な視点こそが、

「社会によろこばれる会社」として持続的な成長を実現するために

大切であるといえます。

                   ◇

【プロフィル】畑中義雄

はたなか・よしお 

社会保険労務士、人事・労務 チーフコンサルタント、

東京都社会保険労務士会副支部長。


卸売り専門商社の営業職を経て2001年社会保険労務士試験合格。


主に中小企業を中心に事業主の立場にたった経営・人事相談を行う。


早くから従業員満足(ES)という視点で「ES向上型人事制度」に取り組み、


クライアント企業の活性化と業績アップに貢献。