8月16日(ブルームバーグ):
ニューヨークの為替・株式・債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)
為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2357 1.2290 ドル/円 79.32 78.99 ユーロ/円 98.02 97.08 株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 13,250.11 +85.33 +.6% S&P500種 1,415.51 +9.98 +.7% ナスダック総合指数 3,062.39 +31.46 +1.0% 債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .29% +.00 米国債10年物 1.84% +.02 米国債30年物 2.96% +.04 商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス)1,619.20 +12.60 +.78% 原油先物 (ドル/バレル) 95.22 +.89 +.94%
◎外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要通貨全てに対して上昇。
ドイツのメルケル首相が域内債務危機の解決に向け、欧州中央銀行(ECB)とともに取り組む姿勢をあらためて示したことに反応した。
メドレー・グローバル・アドバイザーズはリポートで、スペインが救済を要請し、ECBがスペイン債を購入するようになると指摘。これもユーロの押し上げ材料となった。ドルは対円で4日続伸。米国債利回りが3カ月ぶり高水準にあり、ドル建て資産の魅力が高まっている。ポンドは主要通貨の大半に対して値上がり。英国の7月の小売売上高が市場予想に反して増加したことを受けた。
オンライン為替取引会社FXソリューションズのチーフディーラー、トーマス・モロイ氏は「メルケル首相の発言は、これまでの動きを後押しするものだ。全て状況を落ち着かせる内容で、ユーロへのサポートが強まったようだ」と述べた。
ニューヨーク時間午後2時16分現在、ユーロは対ドルで前日比0.6%高の1ユーロ=1.2364ドル。対円では1%上げて98円07銭。ドルは対円で0.4%高の1ドル=79円28銭。一時79円41銭と7月12日以来のドル高・円安水準となった。
◎米国株式市場
16日の米株式相場は上昇。
S&P500種株価指数は4月以来の高値に上げた。
朝方発表された7月の住宅着工許可件数が4年ぶり高水準に増加したほか、ネットワーク機器シスコシステムズの決算内容が好感された。
シスコと百貨店シアーズ・ホールディングスはいずれも上昇。
シアーズの四半期決算は赤字額が前年同期から縮小した。
S&P住宅建設株価指数は4.5%上昇。
フェイスブックは下落。新規株式公開(IPO)前からの主要株主による売却を禁じるロックアップ条項が解除されたことが背景。
ウォルマート・ストアーズ も安い。
通期の利益見通しが一部市場予想に届かなかった。
ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値ではS&P500種株価指数は0.7%高の1415.51。
4月2日に記録した終値ベースで4年ぶりの高値の1419.04に迫った。
ダウ工業株30種平均は85.33ドル(0.7%)高の13250.11ドル。
ルーズベルト・インベストメンツのジェーソン・ベノウィッツ氏は
「景気が拡大し、雇用も生まれつつある状況だ。消費者も支出に
対して以前より前向きなようだ」と述べ、
「住宅着工許可件数の改善は未来がそこにあることを示唆している。
一方、さらなる金融緩和の可能性が薄れるということも考慮する必要が
ある」と続けた。
◎米国債市場
米国債は続落。30年債利回り は5月以来の高水準に上昇した。
米経済統計を受け比較的安全とされる米国債の需要が弱まった。
ニューヨーク連銀は16日、景気刺激策の一環として償還期限が2040年2月から2041年8月までの米国債19億ドル相当を購入。
これに対しプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)が差し出した国債は昨年11月以来の高水準に達した。
この日発表された失業保険申請件数と住宅着工件数は事前予想とさほど変わらず、米金融当局が追加緩和を実施するとの観測は遠のいた。
三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、
トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は
「あまり望ましくない水準でのポジションは手じまいを余儀なくされている」とし、
「市場は世界の終りが来るかのように構え、米当局による量的緩和を期待していた。統計がまずまずで欧州からの悪材料がなかったため、そのシナリオはいったん保留になった」と述べた。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、
ニューヨーク時間午後2時36分現在、
30年債利回り は前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.96%。
一時2.98%と、5月14日以来の高水準を付けた。
同年債(表面利率2.75%、2042年8月償還)価格は25/32下落して95 27/32となっている。
◎NY金先物市場
ニューヨーク金先物相場は続伸。
ほぼ2週間ぶりの大幅高となった。
中国が成長促進策を強化するとの観測が強まったことから、
金の需要が膨らんだ。
中国の温家宝首相はインフレ緩和で金融政策を調整する余地が広がったと述べたと、同国国営ラジオが前日に報じた。
インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘッドディーラー、フランク・マギー氏によれば、消費者物価の伸びは緩やかになったが、経済成長が上向けばインフレも加速する可能性がある。
ドルが主要通貨のバスケットに対して一時0.4%下落したことも、金が代替投資先として買われた背景。
インテグレーテッドのマギー氏は
「中国が何らかの緩和措置を発表しそうだとの思惑が金の支えになって
いる」と指摘。
「ドルの下落や米金融当局による緩和策への期待も市場を明るくして
いる」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比0.8%高の1オンス=1619.20ドルで終了した。
上昇率は3日以来の最大。
◎NY原油先物市場
ニューヨーク原油先物相場は3日続伸し、3カ月ぶりにバレル当たり95ドル台を回復した。
米住宅着工許可件数が4年ぶり高水準となったことや株式相場の上昇を背景に、原油需要が拡大するとの楽観が広がった。
米商務省が発表した7月の住宅着工許可件数 は81万2000件に増加し、前回の景気後退入りから9カ月目に当たる2008年8月以来の高水準となった。
S&P500種株価指数は4月以来の高値となった。
ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ
(マサチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は
「住宅市場が底入れして、上向きの軌道にあるとの兆候が増えている」
と指摘。
「米経済にとっては大きなプラスとなり、原油市場にとっても強材料となる」と述べた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物9月限は前日比1.27ドル(1.35%)高の1バレル=95.60ドルで終了。
一時は95.75ドルと、日中取引時間帯では5月14日以来の高値を付けた。
更新日時: 2012/08/17 06:07 JST